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連載

#25 特派員フォトリレー

【特派員イチオシ旅】ニューヨークの穴場?ホラー作品でも描かれた島

「ルーズベルト・アイランド」をご存じですか?

ルーズベルト・アイランドにわたるロープウェー
ルーズベルト・アイランドにわたるロープウェー

目次

 世界のあちこちに住み、出張取材も多い朝⽇新聞の特派員が、おすすめの旅行先を写真でご紹介します。今回はアメリカ・ニューヨークから。自由の女神にエンパイアステートビル、セントラルパーク、タイムズスクエアとすぐに思い浮かぶ観光の目玉がごろごろしている、おそらくは世界一有名な街ですが、ルーズベルト・アイランドという小島をごぞんじですか? ニューヨーカーたちが愛する憩いの場です。(朝日新聞国際報道部)

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ロープウェーで行こう

 ニューヨーク支局長の鵜飼啓記者がお伝えします。

 「ニューヨークは世界でも有数の観光地でガイドブックもたくさん出ているので、今さら『穴場』を見つけるのは難しいのですが、あまり観光客の皆さんが行かないところ(おそらく観光の優先順位がそう高くないところ)でおすすめの場所として、ルーズベルト・アイランドをご紹介します」
ニューヨークはアメリカ東海岸にある
ニューヨークはアメリカ東海岸にある 出典: 朝日新聞社
 「この島はマンハッタンとクイーンズを隔てるイーストリバーにぽっかりと浮かぶ小さな島です。地下鉄でも行けるのですが、絶対おすすめしたいのが、トラムウェイと呼ばれるロープウェーです。

 マンハッタンの2番街と60丁目が交わるところに駅があり、地下鉄と同じメトロカードで乗れます」
ルーズベルト・アイランドのロープウェー
ルーズベルト・アイランドのロープウェー
 「結構大きなロープウェイですが、できるだけ最初に乗り込んで前の席の右側に座ってください(座席は前後の窓際にしかありません)。

 クイーンズボロ橋を右手に見ながら島に向かいますが、眺めが最高です」
ロープウェーからの眺め
ロープウェーからの眺め
 「ロープウェイは数分でルーズベルト・アイランドに着きます。

 降りたら、マンハッタン側のイーストリバー沿いを左手に歩きましょう」

絶景の桜並木

 「実はこの道は桜並木になっていて、4月の花見シーズンは大勢の人でにぎわいます」
ルーズベルト・アイランドの桜並木
ルーズベルト・アイランドの桜並木
 「ニューヨークでは屋外での飲酒は禁じられているので、日本のようにお酒を飲みながら花見、というわけにはいきませんが……」
ルーズベルト・アイランドから見るマンハッタン
ルーズベルト・アイランドから見るマンハッタン
 「マンハッタンの高層ビル群を眺めながらぶらぶら歩いていくと公園があります。

 少し小高い丘もあって、春に訪れたときには子どもたちがゴロゴロ転がって遊んでいました」
ルーズベルト・アイランドの公園では、こんなのどかな光景も
ルーズベルト・アイランドの公園では、こんなのどかな光景も
 「1856年に建てられた天然痘を治療する病院の跡地もあります。天然痘は当時、伝染力が非常に強く、死に至る病気として恐れられていました」
ルーズベルト・アイランドの天然痘を治療する病院の跡地
ルーズベルト・アイランドの天然痘を治療する病院の跡地

変わりつつある地区

 「島の南端には名前の由来であるフランクリン・ルーズベルト大統領の大きな頭像があります。マンハッタンやブルックリンが見えます。

 堪能したら今度は島の反対側を歩き、クイーンズのロングアイランド・シティーを見ながら戻りましょう。ロープウェイの駅より北側はアパートのある住宅街で、こちらの方は探索したことがありません……」
ルーズベルト・アイランドから眺めるロングアイランドシティー地区
ルーズベルト・アイランドから眺めるロングアイランドシティー地区
 「実は、一昔前はルーズベルト・アイランドというと、交通の便が悪く、マンハッタンの喧噪から取り残された地区という感じでした。

 鈴木光司さんのホラー小説『仄暗い水の底から』の米国版リメイク映画『ダーク・ウィーター』の舞台がこのルーズベルト・アイランドのアパートで、映画を見た私は勝手にちょっと薄気味悪いところと言う印象をもっていました。

 でも、最近は新しいアパートや大学の施設などが出来て変わりつつあります」
島の名前の由来となった、フランクリン・ルーズベルト元アメリカ大統領の頭像
島の名前の由来となった、フランクリン・ルーズベルト元アメリカ大統領の頭像
 「ロープウェイでの空中散歩もわくわくしますし、島には走り回れるところがたくさんあるので、お子さんでも楽しめると思います。天気の良い日にぜひ訪れてみてください」
【特派員フォトリレー・連載一覧】
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