世界のあちこちに住み、出張取材も多い朝⽇新聞の特派員が、おすすめの旅行先を写真でご紹介します。今回はカンボジアから。世界遺産のアンコールワットはとても有名ですが、「プレアビヒア」はご存じですか? そして、「サンボー・プレイ・クック」は? 鈴木暁子記者がお伝えします。(朝日新聞国際報道部)
ずんどこずんどこ、スコーン!

アンコールワットのあるシエムレアプから、車でさらに3時間ほど離れたプレアビヒア州にあります。チケットセンターで入場料を支払ったら、バイクタクシーなどに乗り換えて、急な山道をずんどこずんどこ登っていきます」


かつては国境紛争があった時期も
私が今年訪ねた際は、日本人も何人かいらっしゃいました」

<プレアビヒア寺院問題> 9世紀にカンボジア北部ダンレック山地に創建されたヒンドゥー寺院で、建立時はクメール王国(現在のカンボジア)の勢力下にあった。15世紀にアユタヤ王国(現在のタイ)がこの地域を支配。その後、寺院はカンボジア領内となったが、第2次大戦中からタイが寺院に派兵して支配下に置いた。
戦後、カンボジアは寺院奪回を目指したがタイ軍に阻止され、1958年に両国は国交を断絶。カンボジアが1959年に国際司法裁判所(ICJ)に提訴し、1962年、ICJは寺院部分についてカンボジアの主権下にあるとする判決を下した。
両国とも判決を受け入れたが、判断が示されなかった寺院周辺の4.6平方キロの土地について、カンボジアが同判決の「解釈」を求めて2011年に訴えた。ICJは2013年、寺院のカンボジアへの帰属を認める判決を出したが、明確な国境線は判断を避け、タイとの対話を促した。
カンボジア第三の世界遺産

その昔、多くの人が住み、都を成していたこの場所にほれ込んで、旅行会社をやっているすてきな日本人女性がいるのですが……この方についても、あらためてご紹介したいです。でもいまは内緒」
カンボジア、まだまだ知られざる魅力にあふれているようです。鈴木さん、もったいぶってないで原稿書いてね!
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