世界のあちこちに住み、出張取材も多い朝⽇新聞の特派員が、おすすめの旅行先を写真でご紹介します。今回は旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、モンテネグロの3カ国です。日本から見てなじみがあるとは言い難い国々ですが、ユネスコの世界遺産に登録されている歴史的な建造物や、魅力的なビーチ、さらには紛争の痕など見どころ満載。この地域で知名度が高いのは「アドリア海の真珠」として知られるドブロブニクですが、一足伸ばしてみませんか。(朝日新聞国際報道部)
世界遺産の橋、残る砲弾の痕
まずは稲垣康介記者、ボスニア・ヘルツェゴビナの南部にある都市、モスタルから。

ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルには、ネレトバ川に架かる「スタリ・モスト」という石橋があります」

特に夜にライトアップされた石橋とモスク、キリスト教の教会は幻想的です」

物価も安く、トルコ料理のケバブ風の肉料理は食べ応え十分で、腹持ちもいいです。地元のビールとの相性も抜群です」

旧市街にはいまだに砲弾や銃弾の痕が残る建物があります。悲惨な虐殺の歴史を教えてくれる博物館を訪れれば、平和の尊さを考える機会にもなるでしょう」
「アドリア海の真珠」

こちらは入り組んだ国境を3回通過するので、4時間ほどかかります」

ただ、あまりの人気で、城壁巡り、博物館、そしてレストランなどの物価は年々上がっているようです」


モンテネグロもおすすめ
東京・国際報道部の神田大介記者から、稲垣記者の紹介した2つの国に隣接するモンテネグロの情報も。


しかし、比べると物価は低く、混雑もさほどではありません。ドブロブニクは観光客が世界中から集まるので、夏の観光シーズンはとんでもない人ごみになります。その影響でしょうか、周辺国やクロアチア国内の他の地域に比べて、とりわけ物価が高くなっています」


ツアーではもったいない


また、城壁を登ることができ、上から見る海と街の様子は格別です」

モンテネグロは『黒い山』という意味。その理由をはっきりと感じることができます」
旧ユーゴスラビアの国々では1991年から2000年ごろまで各地で紛争がありました。あれから20年近くが過ぎ、復興もずいぶん進みましたが、今なお日本からの旅行者はあまり多くないようです。
飛行機はウィーンやイスタンブールを経由するとアクセスしやすいですよ。
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