連載
#155 #withyou ~きみとともに~
学校の隅でネタ作り、深夜のラジオ 芸人・漫画家……10代の居場所
お笑い芸人「霜降り明星」のせいやさんは、高校生の頃、いじめを受けていました。その間、学校内の「暗い階段」でネタ作りをしていたといいます。お笑いに逃げた、というせいやさんですが、「逃げた方がいいですよ。立ち向かわなくていいです」と訴えます。
お笑い芸人のキンタロー。さんは、「トールペインティング」の趣味に没頭したり、雑誌で紹介されていた著名人の言葉に救われたといいます。また、母親の励ましも心強かったそうです。
「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)などの作家として活躍する放送作家の寺坂直毅さん。クラスメートにからかわれたりしたことが原因で中学2年から不登校を経験します。そんなある日、母親がラジカセを買ってきてくれたといいます。そこからハマった深夜ラジオ。ラジオに救われ、現在の仕事にもつながっています。
「中高時代は周りの友達とうまくいかなかった」と振り返るライターのマドカ・ジャスミンさんは、学校以外の居場所を作ってほしいと語ります。さらに、「引きこもって自分1人で解決しようとせず、ドンドン外に出てほしい。そうすれば、相談を聞いてくれる人に出会えるかも知れないので」と話します。
中学時代、友達は好きだけど「ズレ」を感じていたという平野啓一郎さんは、文学作品を読み「心強い援軍を得た」と感じ、「未来」を支えにしていました。
俳優で漫画家の園山千尋さんは中学時代、友達同士の間で求められる「同調」に息苦しさを感じ、不登校になりました。当時は趣味のイラストを楽しむ余裕もなく、「ただじっと耐えて、やり過ごしました」と振り返っています。
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生きづらさや苦しさを感じる毎日の中で、大人たちは、有形無形の「居場所」があったと振り返ってくれます。いま、苦しさを感じているみなさんの「居場所」はなんでしょうか。一緒に考えてみませんか?
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