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#12 #withyou 悩み相談
「不登校は『逃げ』じゃない」中川翔子さんが言い切れる理由
「クラスメートがいじめられてる教室に行けなくなった」という10代の悩みに、中川翔子さんは。

8月26日(月)22時スタート。俳優のゆうたろうさんたちが登場します。詳しくはwithnewsのTwitterにて。
教室にいじめられている同級生がいる。そのことに悩んで自分も不登校になってしまった……。そんな高校生に、タレントの中川翔子さんは「学校に行かないことは『逃げ』ではない」と答えます。自分も不登校だった経験を持つ中川さん。たった一人でも変わらず話しかけてくれる友人がいたことに「救われた」と言います。中川さんに「自分に合った場所」の見つけ方を聞きました。
《著名人や専門家が「10代の悩み」に答えるシリーズです。中川翔子さんに答えていただく悩みはこちらです。》
小学6年のとき、いじめの対象になった男の子がいました。周りの子が「死んじまえ」などひどい言葉をかけていて、そんな教室に行くのが嫌になり、不登校になりました。プログラミング教室に通ったりバスケチームに所属したり、結構忙しい不登校生でした。 学校は、面白いこともありますが、うんざりすることも多いです。行くだけでストレスになる場合は、どうすればいいのでしょうか。(東京都 通信制高校3年男子)
もっと自分に合う道を「選ぶ」こと
何かを学びたい、やりたいという気持ちがあるのはとても素敵です。
「学校が嫌だったら行かなくていい」と、最近言われるようになりましたが、そう言い切れるほど簡単な話ではないんですよね。実際は、「休んだ日の授業で、大事なことを習ったかもしれない」とか、「ずっと休んでいたら、この先どうなるんだろう」とか、焦ったり不安に思ったりすると思う。
けれど、学びたい気持ちがあれば、場所を変えることは「逃げる」ことではなく、もっと自分に合う道を「選ぶ」こと。学びたいという気持ちを大切に、これからも自分に合った場所、合った方法を見つけていけるといいですね。
それから、もし今後、どこかでいじめられている友だちがいたら。
「いじめられている側にも問題がある」と言う人がいますが、それは絶対にない。いじめている側が100%悪いです。
たった1人の友人に、本当に救われた
そのうえで。毎日ひとこと、あいさつをする。それだけでもいいから、いじめられている子に寄り添ってあげてほしいです。私も中学でいじめられていたとき、気にせずにいつも話しかけてくれた、たった1人の友人に、本当に救われたから。声をかける。笑い合う。それが難しいなら、少なくとも、いじめに加担しないでほしいです。
ひとりひとりが、悪口や陰口を「ここで止める」という意思をもって行動できれば、いじめはきっと止められる。いじめを連鎖させないということは、誰もができる小さな抵抗だと思います。
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著名人や専門家が10代の悩みに答えるこの企画は、電話などで10代からの相談を受け付けているチャイルドラインの高橋弘恵専務理事に協力いただいています。チャイルドラインの電話相談には2018年度、のべ19万人から相談があり、この企画の相談内容は実際に寄せられる相談をもとに、架空の内容を設定しています。また、回答はあくまで回答者の個人的な見解であり、悩みへの一意見です。
<なかがわ・しょうこ>
愛称は「しょこたん」 歌手や女優、ディズニー映画の吹き替えなど声優、イラストレーターとして広く活躍する。
いろんな相談先があります

本音トーク!「#わたしの居場所」
@Twitter本社からライブ配信 8月26日(月) 22:00~23:30
不登校経験があり、今は俳優や漫画家などとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#わたしの居場所」に寄せられたコメントもシェアしていきます! 詳しくはwithnewsのTwitter(@withnewsjp)をご確認ください。

withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。
今年のテーマは「#居場所」。
目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 以下のツイートボタンで、「#居場所」について聞かせてください。
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