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#6 #withyou 悩み相談

「専門の高校行きたい」によしあきさん「普通科でも見えること」とは

「自分がやりたいことを学べる学校に行きたいけど…」お悩みによしあきさんは?

イラスト:(c)根本清佳、前田真由美(innovation team dot)、写真:瀬戸口翼
イラスト:(c)根本清佳、前田真由美(innovation team dot)、写真:瀬戸口翼

目次

「早く夢に近付きたい」という気持ちは、どう育てていくのがいいのでしょう。「専門的なことを学べる学校に行きたいけど、親が賛成してくれない」という10代の悩みに、モデルとして活躍するよしあきさん(18)は「高校から進路を絞る必要はないんじゃないかな」と答えます。自身の経験の中で、「専門の学校じゃなくても見えてきたこと」を聞きました。

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《著名人や専門家が「10代の悩み」に答えるシリーズです。よしあきさんに答えていただく悩みはこちらです。》
悩み


自分がやりたいことを学べる学校に行きたいけど、親からは普通科の学校をすすめられています。どうしたらいいでしょうか
 

メイクアップアーティストになりたかった

今っていろんな高校ありますよね。メイクとかゲームとか。僕も前はメイクアップアーティストになりたくて、メイクの学校に入ろうと思っていました。

自分の顔にメイクするのがすっごく楽しかったからです。でも、あるときハロウィンで、他の人に「やって」って言われて、メイクしてあげたんです。

そこで気付いたんですけど、人にするメイクは僕にとっては超つまんなかったんです(笑)。

メイクアップアーティストって他の人の顔にやる仕事じゃないですか。そこで不向きって気付いて、入学しなくてよかったって思いましたね。行っていたら本当に無駄でした。

僕の場合は極端かもしれないけど、「やってみたら違った」「入学してみたら違った」ってことがあると思うんです。

そういうことがあるし、中3って「本当にやりたい」っていう気持ちがまだ定まってないかなって思います。親の言うことって結構大切だったりするんですよ。

普通科行っても、見えることはある

小学4年生のときの友人関係がきっかけで、中学3年生まで不登校だったよしあきさん。学校に行っていなかった期間の後半は、フリースクールに通っていました。その時間が体力的にも精神的にも「リハビリになった」といい、高校への入学につながりました。

僕が入学したのはチャレンジスクール(*)っていう高校だったんですけど、選択授業があったんです。韓国語や中国語が学べたり、あと自分の水槽を1年かけてつくる授業もありました。

他にもボランティアとか、陶芸とか、とにかく種類がいっぱいあったんです。あ、そうだ、僕の学校だとメイクもありました。いろんな授業があるんで、チャレンジスクール、おすすめです。

だから「専門じゃない高校だからできない」と思わなくても、普通科に行っても見えてくることもあると思います。

(*)チャレンジスクール:東京都が、不登校や高校中退の経験者のために開校した定時制高等学校。国語・数学・英語などだけでなく、芸術・福祉などの実習科目にも重点を置く。入学に際し学科選考はなく、志願申告書・作文・面接を総合して選考する。

「頭一個」実力あれば出るっしょ

僕、服とかも好きなんですけど、仕事にしたいほど好きではない。着て楽しみたいくらい。もちろん自分でデザインをしてみたいっていう気持ちはありますけど、仕事になるとデザインだけじゃないですよね。

もしかしたら例えば「メイクが好き」「ゲームが好き」って思っていたとしても、仕事にするまでじゃないかもしれない。どんな道なのかを知ると、「仕事じゃなくて、自分が楽しんで遊ぶのが好きだったんだ」っていうのがわかるかもしれない。

だから、気持ちが不安定な時に進路を決めないほうが安心だと思うな。

「高校から始めるとみんなより3年早く上達する!」とか「頭一個出る!」とか言われることってあるかもしれないけど、でも別に実力あれば頭一個出るっしょ、とも思います。

だから、高校から進路をそんなに絞る必要はないんじゃないかな。高校の間は習い事から始めてみて、大学から決めた方がいいと僕は思います。

<よしあき>
2000年生まれの18歳。14歳のとき、「マツコ会議」の街頭インタビューに出演し、「友だちがいない」と発言する姿をマツコ・デラックスさんに絶賛され注目を集める。その後、モデルとしてDOLCE&GABBANA のショーにも出演。instagramのフォロワー数は約30万人、Twitterは約13万人。若い世代に支持される現役高校生。これまでの歩みを振り返る、自身初となる書籍が今年12月発売予定。

  ◇ ◇ ◇

著名人や専門家が10代の悩みに答えるこの企画は、電話などで10代からの相談を受け付けているチャイルドラインの高橋弘恵専務理事に協力いただいています。チャイルドラインの電話相談には2018年度、のべ19万人から相談があり、この企画の相談内容は実際に寄せられる相談をもとに、架空の内容を設定しています。また、回答はあくまで回答者の個人的な見解であり、悩みへの一意見です。

 

withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。

今年のテーマは「#居場所」。 

 目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 以下のツイートボタンで、「#居場所」について聞かせてください。


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