神戸製鋼の日本選手権7連覇を支えたラガーマンで、今は日本ラグビー協会広報部長の藪木宏之さんに、9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の楽しみ方を教えていただくインタビュー。今回は、ラグビーの代表資格についてです。前回2015年イングランド大会は31人中10人が外国出身だった日本代表。現在もニュージーランドやトンガなど、様々な国にルーツを持つ選手が集まっています。サッカーなどとは異なる、ラグビー代表の独自ルールを聞きました。(聞き手・朝日新聞記者、志村亮)
①ラグビーW杯の歴史、「ブルームフォンテーンの悪夢」が衝撃的だった
②ラグビー日本、記録的大敗からはいあがっても……再び壁になったNZ
③記録的大敗を経て、史上最大の番狂わせ 「劇薬投入」で変わった日本
④ラグビーW杯、日本のベストシナリオとは 鍵を握る「10.13決戦」

国籍ではなく「3年ルール」
志村
藪木
その国に3年以上住み続ければ、
代表になれます。
代表になるのに、その国のパスポートはいらないんです。
8月末に発表されたW杯日本代表候補47人を、主に育った地域別に分けると、日本29、ニュージーランド6、南アフリカ4、トンガ4、豪州2、フィジー1、韓国1。七つの国にルーツを持つ集団となっていた。
英国発祥と関係

過去にはNZ代表→日本代表も
95年大会でニュージーランド代表でしたが、その後日本の社会人リーグでプレーし、99年大会には日本代表として出場しました。

海外も外国人選手
ただ、99年大会の後はさすがにだめになりました。
では、いま日本代表の外国人選手はもう自分の国に戻っても代表にはなれないんですね。
前回大会の時、五郎丸歩選手が「国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ」とツイッターで発信し、話題になりました。いまの選手も同じ気持ちでプレーしていますので、熱い応援をいただければうれしいですね。