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中国でLINE不通「どうなってんだ」 現地ツイッターでも不安の声
LINEが中国で不通となり話題になっています。ツイッターでも現地とみられるアカウントから「どうなってんだ」などの不安の声が投稿されています。

LINEの中国での公式微博(中国版ツイッター)が2日午前、「障害が生じており、復旧につとめている」と発表した。日本の本社も障害が生じていることを認め、「原因を調べている」とした。メッセージを送受信できない状態は、1日夜から始まったという。
Twitterでも反響
昨夜から中国でLINEが繋がらない件 上海地下鉄の徐家汇や静安寺、中山公園駅のLINEの広告が撤去されてるという情報が 上海地下鉄ではLINEのラッピング車両も走ってるはずですが、今どうなってるんだろ
— 中国住み (@livein_china) 2014, 7月 2
【クララ北京のつぶやき】LINEが使えなくなっています。半月前には「LINEが中国事業を拡大」なんてニュースもでてたのに・・・http://t.co/QtluqvGlcu
— クララオンライン コンサルチーム (@clara_ABCD) 2014, 7月 2
中国当局の関与は明らかになっていませんが、ネット上では、「デモの情報を遮断したかったのでは」といった書き込みもあるそうです(前掲記事)。
これまでも、当局の関与が取り沙汰される、ネットを巡るトラブルやサイバー攻撃が国内外でありました。

【北京=小山謙太郎】インターネット検索最大手のグーグルが受けたサイバー攻撃に、中国共産党指導部が関与していた疑いが、告発サイト「ウィキリークス」の公表した米外交公電で指摘された。米ニューヨーク・タイムズ紙が4日報じた。グーグルは中国での検索サービスから3月に撤退したが、サイバー攻撃を理由のひとつとしていた。
(2010年12月6日:「グーグル攻撃「中国政府が企て」「党指導部が指示」 流出の米公電」朝日新聞紙面から)
記者のつぶやきも監視
中国当局は、メディア記者のネット上での発言にも、神経をとがらせています。
<中略>
中国メディアは党宣伝部門の厳しい統制下にあり、敏感な記事は当局や編集幹部の検閲を受ける。しかし、2011年の高速鉄道事故で、各地の記者が中国版ツイッター「微博」で政府批判をして世論を先導。その後も大きな事件や事故で記者が独自の情報や意見を発表して反響を呼ぶケースが増えており、本格的な規制に乗り出した形だ。
共産党政権の危機感

背景には、党官僚の腐敗を糾弾したり、言論の自由など市民の権利保障を求めたりする市民の声が、インターネットを通じて糾合され、反政府運動につながりかねない市民運動に拡大するのを恐れる、共産党政権の思惑があるとみられます。
共産党政権の「命綱」である経済成長を維持するために経済面での自由化を進めざるを得ない以上、思想面のグリップを強めなければ、政権基盤そのものが揺らぐとの危機感がにじむ。