水野:テーマは「モヤモヤのこれから」です。withnewsはこれまで「モヤモヤ」をテーマにした記事をたくさん書いてきました。
例えば
「排除ベンチ」。ホームレスの人たちが寝そべったり滞在したりしないよう〝排除〟するアートやベンチの広がりについての連載です。
そのほか、仕事と子育てのはざまで悩む父親にフォーカスした
「父親のモヤモヤ」。SNSで話題になった
「息子とデート」というワードから考える親子関係などを取材して記事にしてきました。
「モヤモヤ」と言っても、様々な捉え方があると思います。おふたりが向き合ってきた「モヤモヤ」はどのようなものですか?
清田:「モヤモヤ」というのは、「んん?」と思ったり、受け流しづらかったりする感覚のことで、日常のあちこちにあるものだと思います。
僕の場合、大きなモヤモヤと向き合ってきたというより、日常のモヤモヤ、例えば、Instagramに流れてくる投稿などを見てモヤモヤが訪れる感じですね。
みたらし:「モヤモヤ」というとかわいく聞こえますが、個人的には〝不快感〟なのではないかと思っています。
人間は〝快〟と〝不快〟が感情の成り立ちの前に生まれてくるものと言われています。その感情になる前の〝不快感〟のようなものが、いわゆる「モヤモヤ」です。
私たちはその不快感をモヤモヤとして受け取った上で言語化できない場合もありますし、あるいは言語化できる場合もあるし、よく分からないもののように感じてしまいます。
根源にある不快感にはグラデーションがあって、我慢できる不快感もあれば、我慢できない不快感もあるのかなと思いました。