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#1 withnewsスタッフブログ

世界の端と端ぐらいがちょうどいい? withnewsスタッフブログ

Radio Gardenの画面。地図上の緑に光っているところを選択すると、世界各地のラジオを聴くことができる
Radio Gardenの画面。地図上の緑に光っているところを選択すると、世界各地のラジオを聴くことができる
#テツのまちからこんにちは
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在宅勤務をさせていただいています。

もう、2か月近く会社に行っていません。いや、もっとかも……。

対面取材も極力控えて、オンラインです。

リモートなことにも慣れていたつもりでしたが、「緊急事態宣言」が出たら、なんだか突然重くのしかかってきました。

そう、「人に会いたい」という気持ちが。

制限されると、それができない不自由さを実感するものなのでしょうか。


この間、たまたま、急遽必要になった書類があり、会社に行きました。

久しぶりの電車、社内の空気。なんだか、なんだか……。隣の人の咳一つに、緊張したり。


1か月振りに出社したという同僚にも、2メートル以上の距離を保ちつつ、声を掛けました。
「元気?」「元気元気、そっちは?」「元気だよ~」

それ以上会話が続かず、「…じゃあ元気で」と別れました。


あれ? なんだか疲れるよ? なぜ? 人に会いたかったのに。

私の雑談力が落ちたのか。もともとのコミュ力の低さが悪化したのか…。

とりあえず、自宅に帰ってホッとして、最近はまっているアプリを立ち上げました。

「Radio Garden」です。世界中のいろいろな町のラジオ番組を聴くことができるので、作業BGMにちょうどいい。

「Radio Garden」緑の点に合わせると、その土地のラジオが聴ける
「Radio Garden」緑の点に合わせると、その土地のラジオが聴ける
出典:「Radio Garden」

留学したことがあるインドネシアのジャワ島では、懐かしい歌謡曲の合間に、主婦っぽい人たちが出てくるCMを挟んでいます。漫談調で「ちょっと聞いた? ウイルスに効くってジャムゥ(伝統的な漢方薬)の詐欺があるんだって」「やだぁ、気を付けるわぁ」。


ハワイの放送局では、ノリノリの音楽がぶつっと途切れて、DJが「おやぁ、不具合かな? また復活したら、お届けするよ!」とフォロー。


世界中はどこもきっとコロナ禍なのに、ラジオの向こうの人間味や陽気さに励まされ、「今日も、どこかで誰かが頑張っているんだなぁ」と少しつながれた気になります。


そんな中で、先日、「グーグルアース」で実家を訪ねたら亡くなった父親に会った、という方の取材をしました。

「グーグルアースに死んだ親父が…」一人の投稿から生まれたつながり


試しに私も、「グーグルアース」でジャワ島の町を見てみました。


もう20年近く前なので、住んでいた学生寮の記憶がおぼろげ。でも「寮が見つかんない」とFacebookに投稿したら、同じ寮だったインドネシア人の2人が「ここじゃない?」「懐かしいね~」と連絡をくれました。


友人のひとりはスウェーデンに、もう1人はフィンランドに嫁いでいました。

「久しぶりにランチ(日本は夕食会)しよう」と、週末、急きょ、オンラインで食事会しました。
スウェーデンの友達が画面越しに送ってくれた食事会の風景。インドネシア料理が並んでいた
スウェーデンの友達が画面越しに送ってくれた食事会の風景。インドネシア料理が並んでいた


17年ぶりの「再会」。私たちの間にある、実際の距離から想像もしていませんでしたが、3人の部屋にはIKEAの同じ本棚があり、学生時代の思い出と鬼滅の刃の話で、話は4時間近く経っても尽きませんでした。

「コロナ前だったら、距離が遠すぎて、食事会なんて考えもしなかった。オンラインが普通になった今だから会えたんだね」と笑い合いました。


離れろ離れろと言われ続けてきて、直接人と会うのに少し心が揺れてしまう今。

それでも人が恋しいから、もしかしたら世界の端と端、ぐらいの距離感に救われることもあるのかもしれない。
そう感じた週末でした。


  ◇   ◇

日本に暮らす外国人を取材する「となりの外国人」を担当しています。

番外編で、外国に住みながら日本に思いを寄せている歌い手のインタビューもしました。音楽って良いですね。

【2020年6月配信】ジャングルの町から生まれた「歌姫」の正体 耳で覚えた日本語カバー

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