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連載

#29 特派員フォトリレー

【ちょいムズ】世界のどの国かわかる? #おみやげクイズ、写真に…

こんなぬいぐるみがたくさん売っている国と言えば…
こんなぬいぐるみがたくさん売っている国と言えば…

目次

さあクイズの始まりです。世界のあちこちに住む朝⽇新聞の特派員が、おみやげの写真を各地で撮ってきました。ですが、誰でも知っている名物ばかりではありません。あなたはどの国のおみやげか、見分けられますか? まずはちょいムズ編から。(朝日新聞国際報道部)
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クイズです。どこのおみやげでしょう?

 というわけで、まずは写真をお見せします。いったいどこのおみやげなのか、国や地域の名前をお答えください。

 では始めましょう。まずは1カ所目から。白くてもじゃもじゃした体毛が特徴の生きもののぬいぐるみです。十二支の中にも入っています。
もじゃっとした生きものです
もじゃっとした生きものです
 正解はニュージーランドです。小暮哲夫記者から。
 「各地を代表する動物のぬいぐるみは、人気のあるおみやげの一つだと思います。ニュージーランドなら、やはり人口の5倍もいる羊です。

 これは、その羊から作った毛糸(羊毛)をそのまま使い、羊のぬいぐるみにしているのが面白いと思い、買いました。キウイという鳥のぬいぐるみもよく売られています。キウイはニュージーランド人を指す愛称にもなっています」
 2カ所目は、3枚の写真でご紹介。見た目にわかりやすい、特徴的な服装をした人が多く住んでいます。
ラクダがいるところ…つまり、砂漠の多い国です
ラクダがいるところ…つまり、砂漠の多い国です
これは、この国でシンボルとなっている世界一高いビル。てっぺんに付いているのは国旗です
これは、この国でシンボルとなっている世界一高いビル。てっぺんに付いているのは国旗です
塩コショウ入れ。非常に特徴的な服を着た男女です
塩コショウ入れ。非常に特徴的な服を着た男女です
 正解は、アラブ首長国連邦のドバイでした。高野裕介記者です。
 「ドバイといえば、らくだとブルジュ・ハリファですね。らくだはチョコレートにもなっちゃってます」
 「ブルジュ・ハリファ」はドバイにある世界一高いビルで、828メートル。世界最大規模のショッピングモールがあり、夏の盛りには気温が50度にも達するのにモール内にはスキー場があるなど、何かと極端な街です。

 続いて3カ所目。真ん中からぱかっと開く木製の人形、中には少し小さいサイズの同じ人形が入っていて、これを開くとさらに小さな人形が……。

人形の中にまた人形…

お人形です。同じデザインだけど、大きさが少しずつ違いますね
お人形です。同じデザインだけど、大きさが少しずつ違いますね
こちらも同じ、お人形です
こちらも同じ、お人形です
上の2枚とはだいぶ雰囲気が変わってしまいましたが、同種のお人形です
上の2枚とはだいぶ雰囲気が変わってしまいましたが、同種のお人形です
キャラクター大集合。やはり同種のお人形です
キャラクター大集合。やはり同種のお人形です
 正解はロシアでした。石橋亮介記者です。
 「ロシアのお土産と聞いて、おそらく10人中10人が思い浮かべるのがマトリョーシカ。スカーフをかぶったロシア女性がモチーフという基本はありますが、最近はかわいらしい絵柄や手の込んだデザインのものもたくさんあって、値段もピンきりです。

 2枚目の写真のものは、鍵付きのガラスケースに鎮座していました。大小30体がセットという大作。約7万6000ルーブル(13万円程度)という値段にひるんでしまいましたが、一つ一つが丁寧に手描きで描かれていて、好きな人には高くないのかもしれません。

 歴代の政治指導者も定番。ですが、2000年以降、ロシアの大統領はプーチン氏とメドベージェフ氏しかおらず、目新しさはありません。プーチン氏は今春の大統領選にも勝利したので、2024年まで新しい大統領マトリョーシカには出会えません。もしかして、新しい大統領をだれよりも望んでいるのはマトリョーシカの絵付け師かも?

 なお、見覚えのあるキャラものは値段400~500ルーブル程度と手頃。ただし、著作権がどうなっているのか定かではありません……」
かご売りされるマトリョーシカ
かご売りされるマトリョーシカ
こちらも定番、通称「ロシア帽」。正しくはウシャンカという名前で、ミンクなどの毛皮のものは軽く数万ルーブルします。写真の物は化繊で800ルーブル程度でした
こちらも定番、通称「ロシア帽」。正しくはウシャンカという名前で、ミンクなどの毛皮のものは軽く数万ルーブルします。写真の物は化繊で800ルーブル程度でした
 4カ所目は、いずれも鉄道に関係するおみやげです。ここの鉄道には日本の技術も採用されています。
何か動物のぬいぐるみですね
何か動物のぬいぐるみですね
これはマグネットのセット。描かれているのは鉄道車両です
これはマグネットのセット。描かれているのは鉄道車両です
お弁当です。売っている場所は…駅です
お弁当です。売っている場所は…駅です
これは眼鏡ふきです。駅弁のまわりに線路があるという面白い構図
これは眼鏡ふきです。駅弁のまわりに線路があるという面白い構図
 正解は台湾でした。朝日新聞きっての「鉄子」として知られる、吉岡桂子記者。
 「出張先で鉄道に乗る時間はなくとも、駅を訪ねるのが好きです。台湾の鉄道車両4種を集めたマグネットセットは今夏、台北駅の鉄道グッズ売り場で買いました。

 事故を起こした特急「普悠馬(プユマ)号」も。同じく特急「太魯閣(タロコ)号」と並んで、日本人を含めて鉄道ファンに人気の列車でした。

 台湾の鉄道は日本統治時代の名残があり、駅弁もそのひとつ。駅弁を模した眼鏡ふきにも、駅舎とともに、プユマ、タロコ号が描かれています。

 ほんとうに大変な事故で、お亡くなりになられた方のご冥福とけがをされた方の一日も早い回復をお祈りします。そして、再び安心して乗ることができるように、原因の究明をしっかりと進めてほしいと思います」

ペーパー師匠も気に入るはず

 おみやげと言えば、おかしも定番ですね。5カ所目はこちら。
ピンク色の包装が印象的なお菓子。これはその代表格のウェハースです
ピンク色の包装が印象的なお菓子。これはその代表格のウェハースです
袋詰めになっている場合も
袋詰めになっている場合も
店の一角がピンク一色になっていることも
店の一角がピンク一色になっていることも
レジの隣に陳列。それくらい、この国ではポピュラーなんです
レジの隣に陳列。それくらい、この国ではポピュラーなんです
 正解は、オーストリアでした。吉武祐記者。
 「いまやウィーン土産の定番となった、ウェハースが有名な老舗マンナーのお菓子です。

 王宮御用達だったザッハトルテなどと違い、マンナーのウェハースはもともと「庶民が食べるチョコレート」として誕生し、オーストリアでは誰もが知る味です。遠足のおともに必ずマンナー、おばあちゃんのハンドバックの中に必ずマンナー、というイメージでしょうか。

 ウェハース以外にも様々なお菓子を生産していて、「クヌプフェ(ボタン)」という名のレープクーヘン(ジンジャーブレッド)も人気。21世紀に入ってからは観光名所のシュテファン広場に出店するなどしてマーケットを広げました。

 ただ、私が買うのはもっぱらスーパーで。 大衆に親しまれる菓子なので、だいたいどこでも売っていてるし、そのときどきで安くなっている商品を探すのも楽しいですよ」
 6カ所目はすべて空港で撮った写真です。場所はそれぞれ違いますが、同じ国にあります。
並んでいるのはあるスポーツのグッズ類。この国を代表するスポーツです
並んでいるのはあるスポーツのグッズ類。この国を代表するスポーツです
ヒントは胸元にあります
ヒントは胸元にあります
こちらもヒントは胸元に
こちらもヒントは胸元に
 正解はアメリカでした。竹花徹朗記者。
 「海外出張が多いと、家族や友人からおみやげの期待値が上がります。ですが、取材に追われていると、おみやげを探しに街を散歩もなかなかできません。そこで、乗り継ぎで訪れる各空港で探すことがよくあります。

 ピッツバーグではアメリカンフットボールの強豪チーム、スティーラーズのグッズが並ぶ店を見つけました。黄色を前面に押し出したデザインでかっこいいです。しかし、大阪出身の妻にはプロ野球で見慣れた配色で、海外みやげとしての受けは悪い気が。

 続いてアトランタ。大きく『Atlanta』と地名が入ったパーカーやマグカップばかりが目立ちます。地元愛がすごい!

 フロリダ州のフォートマイヤーズでも、やはりFloridaと大きく書かれたTシャツや帽子が並ぶ店を発見。店員さんに、なぜ米国ではこんなに地域の名前が入った服が多いの?と聞いてみました。さわやかなスポーツマン風の彼は『米国民はそれぞれの地域に住む人たちがその土地に愛をもっているからじゃないかな』。うーん、納得したような、しないような」

 地名の大きく書かれたものって、おみやげの定番ですよね。もっとも、最近の日本では地名の書かれたペナントやちょうちんの類って、あまり見かけなくなりましたか……。

 7カ所目は、世界各地にある民族衣装の中でもとりわけ有名な一つをモチーフにしたおみやげ。
これ、香水の瓶なんです
これ、香水の瓶なんです
こちらも、やはり同じモチーフを使った香水瓶です
こちらも、やはり同じモチーフを使った香水瓶です
 正解は、ベトナムでした。鈴木暁子記者。
 「ベトナムに来たならぜひ買って帰っていただきたいのが、個人的には世界最強の民族衣装だと思うアオザイです。2000円くらいで買える既製品もあります。ただ本来は一つ一つ採寸して作るものなので、お土産にあげたけれど、先方のサイズと合わなかった、ということもあり得るかもしれません。

 そこで、空港の売店で売っているアオザイ香水はいかがでしょう。香りは好みがあるかもしれませんが、アオザイを着た女性をイメージしたびんのフォルムがきれいです。透明なビンのもので32ドル。

 個人的にベトナム土産が必要なとき、私が買う定番はカシューナッツです。茶色い皮付きで止まらないうまさ。一袋10ドル前後で、こちらも空港で売っています。お酒のおつまみにも喜ばれるのではないでしょうか」
こちらは本物のアオザイを着た女性
こちらは本物のアオザイを着た女性
 8カ所目、この白と黒の動物の本場と言えば……?
主に白と黒のアイツにご注目ください
主に白と黒のアイツにご注目ください
 正解は、中国でした。宮嶋加菜子記者。
 「四川省の省都・成都はジャイアントパンダ繁殖研究基地があるパンダ研究の中心地。

 パンダグッズは成都みやげの鉄板で、空港や駅など、至る所にパンダのぬいぐるみやキーホルダーが山のように積まれています。可愛くて私も出張時に一つぬいぐるみを買いました。

 ただ、中国では動物園などでパンダの虐待疑惑報道が相次いでおり、ぬいぐるみを見るたびに複雑な気持ちになっています」

 以上です! お疲れさまでした。あなたは何問わかりましたか? さらに難易度の高い「激ムズ編」にも、ぜひ挑戦してみてください!

おみやげクイズ後編はこちら→【激ムズ】世界のどの国かわかる? #おみやげクイズ、写真にヒント

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