twitter facebook hatebu line LINE! IT・科学 2018/07/24 みんなの感想 ZOZO前澤社長の1日に密着「恋愛は?」「年収35億円、使い道は?」 ヨッピー(左)とスタートトゥデイの前澤友作代表取締役社長 ヨッピー ヨッピー 千葉 【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格 会社に到着すると秘書の方々がお出迎え。「ド級の美人!」みたいなのが迎えに来るのかと思ったら普通のそこらへんの兄ちゃんみたいな人が迎えに来ました。 会社に着いたらすぐ会議へ。 社長は会社に居る時はこの全面ガラス張りの部屋に居ることがほとんど。 社長室もあるにはあるけど、現在ではあんまり使っていないらしい。 楽しそう。 会議の内容は外部の人との話し合いだったり、社内の方針を決めたり、新商品の選定をしたりとさまざま。会社に居る時はこうやってみっちり会議を入れるそうです。 社長が会議に入ったので、その時間を使って邪魔しない程度に社内を探検してみよう! ズラッと並んだアート作品。これはアンディーウォーホルの「キャンベルのスープ缶」のシリーズ。この辺はアートに詳しくない僕でもわかる。 村上隆さんの作品。 カッコいいライトを発見!これも高いんだろうな……。 こちらは社員やアルバイトの人が使える休憩所。 窓がたくさんあって居心地がよさそう。ここでみんなご飯を食べたり休憩したりするそうです。 休憩室にもアート作品がたくさん! 窓からはZOZOマリンスタジアムが見える。 元々は「千葉マリンスタジアム」だったものを「千葉に貢献したい」という前澤社長の想いもあって年間契約料3億1千万円、契約期間10年でネーミングライツを取得。千葉ロッテマリーンズの本拠地として千葉市民から親しまれているスタジアムだ。 ちなみに前澤社長の千葉愛はかなり異常なのでその点については後ほど触れたい。 「NOWAR」の文字。これは会社が上場する時の上場セレモニーの時に取締役の人たちが来ていたTシャツだそうです。ビートルズっぽさがある。 一方で社長はまだまだお仕事中。この会議はZOZOTOWNが新しくスタートさせたオリジナルブランド「ZOZO」の新商品の開発会議。並べられたサンプルを真剣な顔でくまなくチェックする社長。この日チェックしていたのは、7月3日に発表した新商品「ビジネススーツ」のサンプルです。 「お昼ご飯は食べないんですか?」 「眠くなるのが嫌で食べない主義なんですよ。それに、僕は会社で『6時間労働』を推奨してるんですよね。例えば9時に出社して、お昼ご飯食べずに働いたら6時間働いてもまだ15時じゃないですか。そのあとはもうみんな退社して好きに過ごした方が楽しい人生送れるんじゃない?っていう。だから社長の僕が率先してお昼ご飯食べずに6時間働いてパッと帰るっていうのを実践してます!僕、自分の会社の人には『みんな好きなことをして、人生を楽しくすごそうぜ』ってずっと言ってますもん」 「おお……!確かに15時で帰れたら子育て世帯とかは超助かるでしょうね。でも実際、6時間の労働で仕事って終わるもんです?」 「集中して仕事出来るのって、せいぜい3~4時間じゃないですか?本当はそれくらいでも良いくらい。ただまあ実際にはそんなに極端に労働時間を減らせないのでとりあえず6時間労働っていう」 「業務に支障は出ないんですか?」 「ぜんぜん。むしろ労働生産性はめちゃくちゃ上がりましたよ。みんな『少ない時間で、どうやって実績に繋げるか?』っていう部分で工夫しはじめますから。実際の労働時間も一時期はいい時で平均9時間から平均7時間まで下がりましたけど、業績は問題なくあがってますからね」 「へえええ。どういう部分を効率化するんですかね」 「『社内会議のプレゼン資料、口頭で説明すれば十分だから事前に作るのやめよう』とか」 「おお……!わかる……!実際、社内向けのパワポなんて、20人に10秒しか見せないページを1時間かけて作ったりしますもんね……!」 「でしょ?そういう無駄な仕事っていっぱいあるんですよ。そもそも『労働は1日8時間』なんて何を根拠に誰が決めたんですかね?そういう、常識とされるものを疑うところにビジネスチャンスがあると思います」 「すげぇ!かっけぇ!」 プライベートの時間はどうか 社長の会議に一緒に出たり、社長が社外の人と打ち合わせてる時は違う部屋で原稿書いたり仕事風景を見学したりお昼ご飯食べたりってな具合に時間を潰している内に、あっさりと本日の業務は終了!ここからはプライベートの時間! こんな明るい内から仕事を終わらせるって、なんかめっちゃ違和感あるぞ……。僕も社畜脳なのかしら……。 「ちなみにヨッピーさん、今からいわゆる高級車のディーラーに行くんですけど、ちょっとその恰好では……。」 「ええ、着替えますよ。ちなみにディーラーってまた車買うんですか!?」 「はい!買います!」 「ちなみにプライベートジェットも持ってるんですよね?60億円ぐらいでしたっけ」 前澤社長の自宅にあるプライベートジェットの模型。実機は成田空港に預けてあるらしい。 「はい。あれはマジでめっちゃいいですよ。僕あれ買ってからは普通の飛行機に一回も乗ってないですもん。Wi-Fiも通ってるし机もあるから仕事出来るし、ベッドもカラオケもあるし、事前に伝えておけば普通にコース料理も食べられますし搭乗手続きも簡単だし」 「ああいうのってよくわかんないんですけど、乗るときはどういう手続きが必要なんですか?」 「そういうのを専門にしている会社があってそこと契約しているんですが、事前に『〇〇に行きます』って伝えればパイロットやCAさんを手配しておいてくれるんですよね。あとは空港に行くだけです。それでニューヨークでもパリでもどこでも」 「でもランニングコストがめちゃくちゃ高いでしょ!?機体の値段を除外したって、ファーストクラス乗るより絶対高いじゃん!」 「まあ、それはそうですね。でも、急な行き先変更にも対応できるし、国内線なら車でジェットのそばまで乗り入れられる空港もあるし、本当に快適なのでヨッピーさんも是非コツコツお金を貯めて買うべきですよ!」 「60億ってコツコツ貯金っていうレベルじゃないっつーの!」 和やかな雰囲気で車はまた都内へ! 引き続きQ&Aを行いたいと思います! さっきはプライベートの事を聞いたので今回はビジネスに対する考え方なんかについて! Q:お金の使い道について 「新R25にも載ってましたけど、お金はあるだけ使うって本当ですか?株の配当だけで年収35億円とかあるんでよね?本当にそれ、全額使ってるんです?」 「使ってますよ!むしろ35億円だとぜんぜん足りないくらいですもん」 「スケールがデカいな~~。『お金はガンガン使ったほうが成長する』っていう、前澤社長の理論ってこうですよね?」 1.今自分が使える限界までお金を使う 2.お金を使った経験によって自分が成長する 3.自分が成長したからもっと稼げるようになる 「はい!その通りです!」 「理論がガバガバすぎません?」 「そんなことないです!人を喜ばせるために限界まで使ってみるとか、自分の趣味のために限界まで使ってみるとか、そういう経験が自分を成長させてくれるんですよ。僕がこうやってビジネスをはじめたきっかけって、自分の大好きなレコードを買い漁ってたからなんですよね。大好きなレコードを限界までお金を使って買いまくってたら、『俺も欲しい』みたいな人が周囲に現れはじめて、そういう人にレコードを仕入れて売るっていうのが原点です。これが中途半端に買ってただけなら絶対ビジネスにつながってないですよ」 「なるほど。『どうせやるならやりすぎろ』みたいな事なのかな。でも個人的には生存者バイアスな気がするんですよね。お金の使い方がザルすぎて結局借金背負って破産する人もいるわけですし」 「もちろんギャンブルにいっぱいお金を使うとかキャバクラで豪遊するとか意味もなく散財するのはダメですよ。その金を使ったらどうなるのか、自分にどういう変化があるのか、ちゃんと想像してから思い切って使う、というのが良い循環です」 「キャバクラで散財してる僕には耳の痛い話だな……」 Q:今、破産して一文無しになって、4畳半の家で暮らすはめになっても耐えられますか? 「僕、全然大丈夫ですね」 「ほんとに?」 「そりゃもちろん落ち込んだりはすると思いますけど、何かしら新しいビジネス作って再起する自信はありますよ。起業したのって実家の6畳の部屋からだし、狭いところも好きだし」 「へー!次やるとしたら何やります?」 「うーん、これと言ってすぐには出て来ませんが、やれる自信はあります。それに、もし仮にそのビジネスまで失敗しても、何かしらの楽しみを見つけてそれなりに楽しく生きてる気がしますね。僕、そういう『なんにでも楽しさを見つける』みたいなことは得意なんですよ。アルバイト生活で生きるのも全然かまわないです」 まだ会社が小さかった頃のメンバー。毎日楽しかったそうです。またそういうチャレンジをしてみたい、とも。 Q:ZOZOTOWNが一人勝ちできたのはなぜですか? 「あー、これは僕も聞きたい。勝てた要因として一番大きいのってなんですか?」 「人と違う事をする。つまりは競争をしなかったことですね。これはずーっと昔からそうなんです。そもそも競争が大っ嫌いなんですよ。小学校の低学年の時に、かけっこの順位とかテストの点数とか、そういうので競わされるのが本当に嫌でしたね」 「だから給料もボーナスも一律にしたんですか?」 「そうですそうです。戦争反対!なんかもそうですね。競争というか争いごとが嫌いなんですよ。だから競争のない所で、人と違うところでビジネスをしようっていう」 「おーなるほど」 「その『人と違うことをする』っていうのが大事なんですね。人と違うことをする、つまり『常識』みたいなものを突き破ると、それってやっぱり注目を集めるしビジネスになるんですよ。それで成功して、集めた資本や人を使って、更に大きな常識を打ち破るっていう、その繰り返しです」 「そういうのに対する反発とかは無いんですかね?」 「ありますけど、『こうであるべき』『こういうものだ』っていう常識は絶対に打ち破れるって思ってますね。『服は試着してお店で買うものだ』『労働時間は8時間』っていうのもそうじゃないですか。それを突き抜けたところに大きなチャンスがあるんだと思います。だから、ずっとその『競争しない』っていうのをモットーにやってますね」 「おっ、今だいぶカッコいいですよ」 「ありがとうございます」 Q:会社を発展させていく上での目標はありますか? 「いい質問ですね、これ」 「僕、『お金のいらない国』っていう本が好きなんですよ。『お金』っていう仕組みが無い国では、お金に縛られる事もなく、それでもみんな好きなことを仕事にして社会がまわってる、みたいな内容なんです。コーヒーが好きな人はカフェの店員をして、絵を描くのが好きな人は絵を描いて、とかそういうの。そういう世界が実現出来るといいなって思ってます」 「なるほど。抽象的すぎてぜんぜんわからん」 「うーん、本当はお金なんてなくたっていいじゃん、って思ってるんですよ。みんなが好きなことを勝手にやって、それでもなんとかまわっていく世の中になると素晴らしいなって。僕は会社をどんどん大きくして、よく働く人もサボる人も、頭の良い人も悪い人も、いろんな人を採用して、そこでみんなそれぞれ好きなことを探してそれを仕事にするような会社にしたいんです」 「それもさっきの平等思想みたいなところから出てるやつですね。でも、採用とかはどうするんですか?適当に選ぶの?」 「究極的にはそれで良いと思ってますよ。クジ引きで選ぶとか先着順で選ぶとか。学歴やスキルやバックグラウンドに関係なくどんな人でも皆平等に働けるような環境を作りたいですね。『働きたい』っていう人が居たら『じゃあどうぞ』って。だから会社としては『誰にでも出来るような仕事』もたくさん用意しておかなきゃいけないんですよね。簡単な仕事から専門的なものも、あらゆる仕事を全部用意しておきたいんです」 「なるほど、『誰でも活躍出来る会社に』みたいな感じなんですかね」 「そうそう。だから弊社は物流の仕組みも全部自分達で作ってるんですよね。最近プライベートブランドもはじめたんですが、それも他人に任せるんじゃなくてやっぱり自分達で。そしたら会社に今までなかった仕事が増えるわけだし、そしたら採用する人材の幅も当然増えますよね。そうやってどんどん会社にあらゆる仕事を増やして行きたいんです」 「なるほど。ありとあらゆる人の仕事を会社内に作るっていうのがゴールだとしたら、まだまだ先は長そうですね」 「そうですよ。だから楽しいです。上場ゴールとかちょっと意味わかんないですもん」 「なんでそんなに『みんな一緒に』みたいな思考なんですかね」 「僕、めちゃくちゃ寂しがり屋なんで、みんなで一緒に楽しく暮らしていきたいんです。そのために会社をもっと大きくしなくちゃって思ってます」 次のページ|なんでそんなに千葉に肩入れ 1 2 3 4