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ZOZO前澤社長の1日に密着「恋愛は?」「年収35億円、使い道は?」
大富豪ってどんな生活をしているのでしょう? 約123億円のバスキアの絵画をオークションで購入したことで注目を集めた「ZOZOTOWN」の前澤友作社長。自宅には教科書に載るような「あの画家の絵」が普通に飾られ、リムジンで通勤。と思いきや、朝食は大好物のインスタントラーメン。果たして、その実像は「成金」? 常識を打ち破る「パイオニア」? 前澤社長の1日に密着したライターのヨッピーさんにつづってもらいました。
「ちょっと、マジの部屋着じゃないですか!取材なのにやる気がないんですかまったく!大金持ちだからって僕をバカにしてるでしょ!!!!!」
「普段通りにしろって言ったの貴方でしょ!」
「そういえばそうだった」
「これはなんですか?風船?なんかこれだけちょっと毛色が違いますね」
「ああ、その作品は面白いんですよ。触ってみてください」
「あ!すごい!これ、見た目は風船だけど金属製なんですね!カッチカチに硬い!」
「そうそう。ステンレス製なんですよ。面白いでしょう?」
「ちなみにこれ、お値段はいくらするんですか?」
「15億円です」
「は?」
「はい。15億円。たぶんそれくらいです」
「おい!15億円の作品を気軽に触らせるな!」
「あの、すいません。この絵のタッチって、アートとかにまるで無知な僕ですら『ひょっとして、アレでは……?』っていう気持ちになってくるんですけど、もしかして……?」
「はい。ピカソの作品ですね。僕はピカソが好きで……」
「えーと、ピカソの作品のレプリカとかそういう……?」
「いえ、本物のピカソですよ」
「ちなみにお値段は……?」
「25億円くらい……?」
「えーと、ゼロがひとつふたつで……」
「2,500,000,000円ですね。ついつい買っちゃいました!」
「おい!いい加減にしろよこの野郎!『つい買っちゃった!』って、ピカソの作品は春物のワンピースじゃねえんだよ!」
「すげぇな。ディカプリオって実在するんですね。映画の中にしか存在しない概念みたいなものかと思ってました」
「普段は普通の人ですよ!『いやー、俺もこれ欲しかったんだよ。いいなー』とかそういう話をします」
「遊戯王のカードを見せ合う小学生みたい。あ、そういえば僕、前澤社長がアート作品が好きっていうのを事前に聞いていたのでアート作品のお土産を持ってきたんですよ」
「おお、ありがとうございます!」
「この棚に飾っておいてもいいですか?」
「こういう作品です」
「なるほど……」
「ちょっと。リアクションに困らないでくださいよ。実はこれ、6年前に現代美術家の会田誠さんにも見せたことがあって、『これは立派なアートだ!』ってお墨付きを貰った作品でもあるんですよ」
「『2次元に存在するアニメのキャラクターを3次元化したフィギュアと、3次元に存在するヨッピーを2次元化した写真っていうこじれた構図』がまさしくアートなんだそうです」
「そうやって解説されると立派な作品に見えてきました」
「絶対捨てないでくださいよ」
「わかりました」
「絶対だぞ」
「わかりました」
「朝ごはんは食べないんですか?」
「食べますよ!割と適当なんですけどね」
「えーっと今日は何にしようかな……」
「すげぇ。カップラーメンが大量にストックしてある……!」
「いつもこんな感じなんですか?」
「はい。カップラーメンとか大好きなんですよね。『吉野家』の牛丼の素とかもストックしてあってよく食べてますよ」
「ちなみに、この食卓のテーブルも1枚板のヴィンテージものっぽいし、たぶんめちゃくちゃ高いやつですよね?」
「そうですね」
「そのテーブルでカップうどん食べてるって、贅沢なのか質素なのかもうわけがわかんねえな。脳味噌がバグりそう」
「よし、そろそろ行きましょうか!」
「はいっ!」
「あ、ちょっと待ってください!」
「大富豪がチマチマ部屋の電気を消すな!」
「あんなに車を持ってるのに自分で運転したりしないんですね」
「そうなんですよ。車は好きなんですが滅多に運転はしないですね」
「せっかく良い車買ったんだから見せびらかしたくないですか?六本木あたりを走って『貧乏人はどけどけー!ワシは大金持ちやどーー!どいたらんかーい!』みたいな」
「そういうのは全然無いです。純粋にカッコいい車が好きだから、欲しい、っていう……」
「やっぱりコレクター気質なのかぁ。あ、今日はせっかくだからSNSで前澤社長に対する質問を募集したんですよ。その辺にぜひ応えてください!」 今日はウルトラスーパーお金持ちにして敏腕経営者であるところのZOZOTOWN前澤社長(@yousuck2020 )に密着取材中です!「これ聞きたい!」っていう質問がある方はリプライください!採用された質問には記事中で回答するよ! pic.twitter.com/dGy8mMzzh5
— ヨッピー (@yoppymodel) 2018年5月22日
「わかりました!」
「モテないからわかりません」
「えーっ!それは流石に嘘でしょ!?女優さんと熱愛発覚したりしてたじゃないですか!」
「いやほんとに!おかげ様でよい恋愛には恵まれましたが、モテてる、なんて思わないですよ!普通です!」
「えー、だってキャバクラだとか六本木だとか西麻布だとかああいう所で飲んでたら死ぬほど女性が寄ってくるでしょ……?」
「そういう所にはもう行かなくなりましたし」
「oh……、意外……。でも良かった……。僕、六本木とか西麻布の会員制バーとかでオラついてる人たちがめちゃくちゃ嫌いなんですよ。『俺は、庶民共とは違うんだ!』っていう選民意識みたいなのが嫌だな、って……」
「なるほど。僕もそういう人は苦手です。そもそも、僕も普通に新橋の居酒屋で焼き鳥食べたりしますよ。こないだも隣の席のサラリーマンの人が『前澤さんですよね!握手してください!』とか」
「マジか。でも悪いやつが寄って来たり、人に騙されたりしません?」
「全然ないですよ」
「えー、本当に?僕の知り合いのお金持ちの人は『騙された』とか『貸したお金がかえってこない』とかボヤいてましたよ」
「そもそも、貸したお金なんてかえって来なくて当たり前じゃないですか。だから、『貸してくれ』って頼まれても、返ってこなくて良い金額くらいしか貸しませんし、お金が返って来なくても関係性が悪くならない人にしか貸さないですね」
「なるほど。お金が返って来なくても『騙された』とか思ってないんですね」
「そうですね。僕、性善説の人間なので……。『まあ、みんな色々事情があるもんね』って思ってます。」
「笑う。それで会社の経営できます……?その話を聞いて社長は『騙されたことがない』というよりは『騙されたことに気づかない』っていうタイプだと思いました。社長が気づいてないだけで知らないところでジャブジャブお金吸われてそう」
「ハッハッハ!それは確かにあるかもしれませんね!でもいいんですよ!それで!本当は自宅にだって鍵をかけたくないくらいです」
「家に25億の絵があることを忘れてません?」
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