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韓国人、意外と日本好き お酒・妖怪ウォッチ・春樹…「文化は別」
国交正常化から今年で50年を迎えた日本と韓国。政治や外交の課題はあるものの、日本酒やアニメなどは韓国人に親しまれています。
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国交正常化から今年で50年を迎えた日本と韓国。政治や外交の課題はあるものの、日本酒やアニメなどは韓国人に親しまれています。
国交正常化から今年で50年を迎えた日本と韓国。慰安婦問題や竹島問題など、政治や外交の課題はあるものの、日本酒やアニメなどは韓国人に親しまれています。日本酒・小説・妖怪ウォッチ…韓国の「日流」を裏付けるデータがありました。
2014年に韓国の高校生が「第2外国語」に「日本語」を選んだ人数は63万5856人でした。これは全体のほぼ半数、49.8%を占めています。2位の中国語は34万1817人で、「日本語」が圧倒的に多いことがわかります。
2014年の日本酒の輸入量は3322トンありました。2005年の526トンと比べると6倍強の数字になっています。新潟市の新潟酒販が販売する日本酒「がんばれ父ちゃん」は、韓国の日本式居酒屋で人気商品になっています。2006年ごろ、当時、不況だった韓国で「お父さんがんばってください」というフレーズがヒット。日本食ブームや、韓国焼酎よりも低い度数などが好まれたこともあって、売上げを伸ばしました。
4月15日から30日に、大手スーパー「ロッテマート」のおもちゃの売上高をまとめたところ、1位と2位が日本のアニメ「妖怪ウォッチ」の関連商品でした。多くが、5月5日の「こどもの日」のためのプレゼントとみられています。
大手書店「教保文庫」の2014年小説部門ベストセラー4位は村上春樹の「女のいない男たち」、5位は東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」でした。特に村上春樹の人気が高いことが知られています。2013年7月、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が発売されると、行列をめったに作らないことで知られる韓国人が100人以上並ぶ事態に。その様子は、多くのメディアで紹介されました。
韓国の「日流」ブームは2002年のサッカー・ワールドカップの日韓共催が一つの転機とみられています。韓国で日本語や日本文化を教えている夫伯(プベク)・慶熙大教授は「日本が決勝トーナメントで敗退した後も、多くの日本の方々が韓国を応援する姿を目の当たりにし、韓国人たちの日本への認識が変化し始めたようだ」と指摘。「日本国・日本人全体をネガティブに見るのではなく、この時期からメディアや国民の間で、歴史問題と文化・民間交流は別次元で考えるべきだという視座が芽生えてきたのではないか」と分析しています。
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