お金と仕事
「同僚の昇進に焦ります」会社員の悩みに菜々緒さんの鋭い〝答え〟は
ヒコロヒーさんは「あせらず自分比でよし」と回答しました

お金と仕事
ヒコロヒーさんは「あせらず自分比でよし」と回答しました
女性の働き方を考えるトークセッションに、俳優の菜々緒さんとお笑い芸人のヒコロヒーさんが登壇しました。2人は事前に寄せられたキャリアに関する悩みにフリップで回答。第一線で活躍する2人だからこその鋭い答えが飛び出しました。
2人が登壇したのは、8月下旬に東京都内で開かれた「女性活躍推進法10年 BeliEVE カンファレンス」です。今年は男女雇用機会均等法が制定されて40年でもあります。
トークセッションでは、菜々緒さんとヒコロヒーさんのキャリア観が語られ、会社員が抱えがちな悩みにもフリップでコメントしました。
「同僚がどんどん昇進していて焦ります」という悩みに対して、菜々緒さんは「比較は不幸のはじまり」と回答しました。
「人間それぞれ才能もポテンシャルも好きなことも価値観も全部違うのに、誰かと比較するということ自体がもう、本当にナンセンスだと思うんですよ」とピシャリ。
「SNSが普及すればするほど人の素晴らしいところが目について、『もうちょっと頑張らなきゃいけないのかな』とか、『なんで自分はこうなんだろう』って比較するのが習慣化されてきてしまっていると思います。仕事でもプライベートでも、比較を一切やめるのがすごく大事」と指摘しました。
ヒコロヒーさんは「あせらず自分比でよし」と回答しました。
「同僚が昇進していて焦るっていうのが、私はちょっとわからない。昇進したいなら、自分のペースでやるべきことに集中して頑張るだけでいいと思います。比べてもね、いいことないかなという感じがしますね」と話していました。
反対に「悩んでいること」について司会者に聞かれた2人。菜々緒さんは、体力の低下について明かしました。
「20代のころはドラマや映画を駆け持ちして、バラエティーにも出ていたんですけど、30代になって体力が落ち、やりたいのにできないことが増えてきた印象です。もどかしさや不甲斐なさを感じます」
ヒコロヒーさんも「この仕事をしている人たちはみんな体力があると思うんですけど、年齢とともに『寝なあかん』となってきた気がしますね。『寝なあかん』(笑)」と話していました。
最後に2人は働く人たちへ向けてメッセージを伝えました。
菜々緒さんは「より多くの女性がキャリアを信じられる世の中になっていくとすごくうれしいなというふうに思いますし、みんなそれぞれが自分の役割を担って、自分らしく頑張ってもらいたいなと思います」。
ヒコロヒーさんは、「女性も男性も普段強がって頑張ってる人ほど、人に頼ったり、何かに寄りかかることが必要だったりすると思うので、楽しくハンサムに、ラブリーに生きていってほしいなと思います」と話していました。
カンファレンスを主催したエスエス製薬の解熱鎮痛薬ブランド「EVE(イブ)」の「女性のキャリア意識調査」(2024年)では、男女で異なるキャリア観が明らかになりました。
「仕事において、理想のキャリアを築けている」と回答した人は、キャリア1年目で男性60.7%、女性41.3%ですが、5年目になると男性55.5%、女性は29.5%まで減少。
「仕事において、理想のキャリアが築けると信じている」と回答した人は、キャリア1年目で男性64.5%、女性50.1%でしたが、5年目では男性60.1%、女性は38.0%でした。
いずれの場合も、5年目になるとジェンダーギャップが20ポイント以上になっています。
EVEは、女性がキャリアを諦めてしまう要因の一つとして「周りに相談できなかったり、声を上げたくても上げられなかったりする実態がある」としています。
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