お金と仕事
ヒコロヒーさん「息抜きも仕事」 会社員のキャリアの悩みにズバッと
菜々緒さんからも核心を突いた回答がありました

お金と仕事
菜々緒さんからも核心を突いた回答がありました
女性活躍推進法の施行から今年で10年。8月下旬、都内で女性の働き方を考えるトークセッションがあり、俳優の菜々緒さんとお笑い芸人のヒコロヒーさんが登壇しました。2人は会社員が抱きがちな悩みにフリップで回答。それぞれの「格言」に、来場者がうなりました。
2人が登壇したのは、「女性活躍推進法10年 BeliEVE カンファレンス」。今年は男女雇用機会均等法が制定されて40年でもあります。
働く女性は増えていますが、エスエス製薬の解熱鎮痛薬ブランド「EVE(イブ)」の「女性のキャリア意識調査」(2024年)では、「女性」であることが理由でキャリアを諦める人が、10年目を境に急増する状況が見えてきました。
「性別が原因で、キャリアの継続を諦めたことがあるか」という質問に対し、キャリア1年目では男性が29.4%で女性が22.1%でしたが、10年目では男性が22.8%、女性が33.6%と逆転。以降、男性よりも高い割合で推移しています。
トークセッションでは、女性を取り巻くキャリア環境について語られました。
ヒコロヒーさんは「私はお笑いなので恋愛、結婚、出産しても多分そんなに変わらないと思います。でも、周りの女友だちから会社を休職したり、育児に専念したりする話を聞いていると、女性のキャリアはなかなか難しいのかなと思うことはあります」と話していました。
キャリアについて相談することの大切さにも話は広がりました。
菜々緒さんは「私は舞台の経験がないので、舞台女優出身の宮澤エマちゃんと共演したときに『キャリアを広げるために舞台を経験してみたいんだけど、どんな感じかな?』と相談しました」と明かしました。
司会者から、2人が誰かから相談を受けるときに意識されていることを問われると、菜々緒さんは「人それぞれ価値観や感じ方が違うので、相手の気持ちに寄り添いつつも『私はこうだったよ』『私はこう思うよ』といったアドバイスの仕方を心掛けているような気がします」と答えました。
「悩みを相談されたとしても、その人の中でもうやりたいことは決まっているんだなと感じることもあります。だからやっぱり、寄り添うのが一番大事なのかなと思いますね」という菜々緒さんの意見に、ヒコロヒーさんも「そういう方もいらっしゃいますよね。だからちょっと背中を押してほしい」と共感していました。
菜々緒さんとヒコロヒーさんは、会社員が抱えがちな悩みにもフリップでコメントしました。
「忙しすぎて息抜きができていません」という相談に対して、菜々緒さんは「無いものではなく、有るものにフォーカス」と書きました。
「『あれがない、これがない』とか、ないものにフォーカスしがちな人がすごく多いんじゃないかなと思います」
「自分の持っているものやあるものに集中して、忙しいながらもこの時間を使って工夫してやっていこうっていうポジティブな方向性で考えていくことで、いい連鎖が生まれるんじゃないかな。忙しかったり余裕がなかったりするときにこそ、自分の中にあるものにフォーカスするほうが、心の余裕にもつながるんじゃないかなと思います」
ヒコロヒーさんは、「息抜きも仕事や」と回答。「これは休まなきゃとか、息抜きも仕事だからとか、根をつめて考えてほしいわけではなくて、逆に『この息抜きの時間は仕事やねんから楽しもう』みたいなそういう開き直りのように捉えてみてほしいなぁという感じで思います」
「私の場合、趣味がお酒だったり麻雀だったりするんですけど、忙しい日が続くと、明日の準備とかもしなあかんからどうしようかなーとか思うんですけど、友達とご飯に行っていっぱいお酒を飲むことも大事、これも仕事とかそういうふうに、なかば開き直って楽しむってことですかね」
菜々緒さんは、「頑張り屋さんや何でもかんでも抱え込んじゃう人がすごく多いけど、お休みも本当に大事。アウトプットだけじゃなくてインプットも大事のような形で、やっぱり休んで次の仕事の活力につなげるのがすごく大事だなと思いますね」と話していました。
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