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小学生が80時間かけて作った〝木〟の「餃子」 個展で見る「成長」
「バターしみしみパン」を作った「いっちゃん」、2回目の個展です

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「バターしみしみパン」を作った「いっちゃん」、2回目の個展です
小学2年生の夏休みに作った木工作品「バターしみしみパン」がSNSで話題になり、その後も毎年、木彫り作品を作っている「いっちゃん」こと、いつきさん(11)。小学6年生になった今年、地元で2回目の個展を開きました。思わず食べたくなるおいしそうな木工作品のほか、大好きなゴリラの〝胸像〟も登場しました。
東京都小金井市の「日用品とお菓子のお店 sofar-ソファ-」の一角で、いつきさんの個展「好きこそが正義!」が開かれています。2年ぶり2回目の開催です。
「バターしみしみパン」のほか、3年生で作った「ちょっとやきすぎちゃったアジ」(アジの開き)、「KI01 辛味チ木ン」(ファミリーレストラン「サイゼリヤ」の「辛味チキン」)、4年生で作った「ピザ」、5年生で作った「餃子」が展示されています。
木彫り作品の中で一番新しい「餃子」は、1年前の夏休みに作ったもの。生、焼き、羽根つきの3種類を、60~80時間ほどで作ったそうです。羽根は薄い木の板に穴を空け、餃子の作品と貼り合わせたそうです。
いつきさんは、「生の餃子は塗装なしで、焼き餃子と羽根つき餃子は具材の透け感を出しました。ひだの曲線や餃子の形は、なめらかすぎず、ぼこぼこ感を表現しました」と話します。
参考にしたのは、母親の手作り餃子。作るときはいつきさんも一緒に具だくさん餃子を包んでいるそうです。
個展では木工作品のほか、大好きなゴリラのイラストやダンボールで作った〝胸像〟など約10点も展示されています。
特に気に入っている胸像「ゴ・リラ」は、小学5年生の冬、図工の時間に作ったそうです。丸めた新聞紙を重ねて土台を整え、ボンドを溶かした水に浸したダンボールを貼っていきました。
いつきさんは、「ゴリラの平べったい鼻を立体的にうまく表現できました」と話します。
SNSで展示を知り、見に来たという都内の女性(50)は、「好奇心がすごいし、創作を続けているのもすごいですね」と感心していました。
いつきさんは小学2年生以降、主に夏休みに木工作品を作り、大好きな食べ物をモチーフにしてきました。特に気に入っているのは、「アジ」と「ピザ」です。
「アジは、骨のでこぼこ感やエラの感じがうまくできました。ピザは、ゴルゴンゾーラの色を再現できたと思います」
洋食、和食、イタリアン、中華を作ってきたいつきさん。今年の夏休みも木工作品に挑戦するそうですが、何を作るかはまだ「秘密」だそうです。
いつきさんは小学6年生になり、デッサンにも興味を持つようになったといいます。りんごや水滴の絵を描いたといい、木工作品の下書きも上達しているそうです。
母親のたゆたゆさん(42)は、「もともと立体物を平面に描くことは苦手だったのですが、デッサンをするようになったからか平面作品も上手になってきました。成長を感じます」と話しています。
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いつきさんの個展は、7月30日まで開かれています。
@withnews 小学生クリエイター・いつきさん@1ch.wood_carving の〝木彫り〟の「ピザ」がすごすぎた 師匠はキボリノコンノさん@kibori_no_konno ♬ オリジナル楽曲 - withnews
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