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#105 夜廻り猫

妻にくっつきウザがられていると思ったら…「夫婦仲いいよ」夜廻り猫

スーパーでの妻の買い物についてきた男性ですが…
スーパーでの妻の買い物についてきた男性ですが… 出典: 夜廻り猫

スーパーでの妻の買い物にくっついてきた夫を見て、声をかけたら……。「ハガネの女」「カンナさーん!」などで知られる漫画家の深谷かほるさんが、SNSで発表してきた「夜廻り猫」。今回は、「夫婦仲はいい」と語る男性のエピソードです。

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「あなたが来るとめんどくさい」

きょうも夜の街をまわっていた猫の遠藤平蔵と、子猫の重郎。

スーパーで、妻に「モヤシは北口のスーパーの方が安いのに」「卵はあっちの方が…」と声をかけている男性がいました。

妻から「あなたが来るとめんどくさい ついて来ないで!」とピシャリと言われてしまいます。

じっとリンゴを見つめる男性に、「おまいさん、心で泣いておられませんか」と話しかける遠藤。

「もしや定年退職されて、妻さんにくっついてたらウザがられたとか…」

男性は「いやぁ、うち夫婦仲はよくて……」と言って、買い物を終えた妻のエコバッグを手にします。

妻からは「買った物を詰めるのがひと手間なのに、そういうときはいないんだから~」と言われてしまいます。

そんなようすを見て、遠藤は「あ、大丈夫だ」とひとこと。「あの叱り方はまだ優しい」と笑うと、重郎は「あれでか…」と言うのでした。

スーパーでカップルの買い物を見て…

作者の深谷かほるさんは、「この頃スーパーに行くと、カップルで買い物している人が増えたな~」と話します。

「男性が『チャツネとスパイスは残ってるから、肉だけ買えばいいよ』と言ってたりして、昭和育ちの私としては良い時代になったなぁと思います」といいます。

「言い合いをしているカップルを見ても、堂々と言い合えるのは良いことよね〜、と思ったり。一人でも二人でも、楽しく生活できますように」

【マンガ「夜廻り猫」】
猫の遠藤平蔵が、心で泣いている人や動物たちの匂いをキャッチし、話を聞くマンガ「夜廻(まわ)り猫」。
泣いているひとたちは、病気を抱えていたり、離婚したばかりだったり、新しい家族にどう溶け込んでいいか分からなかったり、幸せを分けてあげられないと悩んでいたり…。
そんな悩みに、遠藤たちはそっと寄り添います。遠藤とともに夜廻りするのは、片目の子猫「重郎」。ツイッター上では、「遠藤、自分のところにも来てほしい」といった声が寄せられ、人気が広がっています。

     ◇

深谷かほる(ふかや・かおる) 漫画家。1962年、福島生まれ。代表作に「ハガネの女」「エデンの東北」など。2015年10月から、ツイッター(@fukaya91)で漫画「夜廻り猫」を発表し始めた。第21回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞、単行本11巻(講談社)が2024年12月23日に発売。講談社「コミックDAYS 編集部ブログ」で月・金曜夜に連載中。スピンオフ「居酒屋ワカル」は講談社「コクリコ」で連載した単行本が11月22日に発売。

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