ネットの話題
父の日に「食べ終わった納豆パック」贈る人が続出!? おわびが話題
想定外の状況でした
《【 お詫び 】全国のお父様方へ》。そんな言葉から始まる食品サンプル雑貨作家の〝謝罪文〟が、SNSで話題になりました。添えられた画像には、本来ならゴミ箱行きの「食べ終わった後の納豆パック」にメガネが入れられた様子が写っています。たれや辛子がべっとりとついたリアルな食品サンプルですが、まさか父の日のプレゼントになるとは……作家も想定外の状況でした。
投稿したのは、仙台市在住の食品サンプル雑貨作家のkanapeiさんです。
《【 お詫び 】
全国のお父様方へ
この度こちらの、別名「史上最悪の小物入れ」を父の日に贈るという方が少なくとも6名様いらっしゃいます。母の日に贈ると聞いた時は本気で止めたのですが、父の日のプレゼントにして下さった方々は購入後のご報告でしたので止められませんでした申し訳ありません。》
ユニークな〝謝罪〟とリアルすぎる「食べ終わった後の納豆パック」に、ユーザーからは「最悪なwww」「いらないけど欲しい」「日頃から仲良くなきゃ贈れない」「父さん納豆苦手だけどこれあげたいな」という声が寄せられ、6万近い「いいね」が付きました。
kanapeiさんによると、事の発端は5月中旬。X(旧Twitter)に投稿した納豆パックの「史上最悪の小物入れ」こと「食後の糸引く小物入れ」の画像が話題になった時のことです。
その投稿をきっかけに、少なくとも6人のユーザーが「父の日に贈りたい」と購入したのだといいます。
予期せぬ事態に、kanapeiさんは「お父様……ごめんなさい」という気持ちに。そのありのままの思いを、「お詫び」としてXに投稿しました。
すると、なんということでしょう。「お詫び」投稿をきっかけに、追加で10人ほど「父の日にあげたい」という購入者が。kanapeiさんは「こんなに反響があると思わなかったので、本当に申し訳ございませんの気持ちです」と話します。
購入者が贈る相手は、夫や父親です。すでに手元に届いて「早速旦那さんに仕掛けてみた」と投稿する人もいました。
kanapeiさんは、「購入者の住所と配送先が違う方も何人もいて、お父さんに直接届けるのかな?と思いました。買った人は何を買ったか分かるので楽しみにしてくれていると思いますが、どういうシチュエーションで渡してくれるのか……箱を開けたら納豆パックが出てくるのは大丈夫かな……ドキドキしながら送ってます」と笑います。
父の日のプレゼント用だけでなく注文が相次ぎ、小物入れは完売しました。現在は予約販売で、4カ月待ちだそうです。
リアルさや気持ち悪さにこだわって作った「食後の糸引く小物入れ」。5月の母の日用のプレゼントで購入した人もいるそうです。
5月上旬の発売前にインスタで告知した際、「母の日にあげよう」とコメントしていた人がいたため、「本当にやめたほうがいい」と返信していました。それでも購入してくれたため、母の日に間に合わせて発送したといいます。
「母の日、父の日のプレゼントになることは、そもそも想定していなかった」と話すkanapeiさん。発売当初〝理想〟として考えていたのは、「会社のデスクに置いて、同僚をぎょぎょっとさせる」使い方でした。
「ちょっとでもいいからクスっとしてほしい」という思いから、作品作りではユーモアを大切にしているそうです。「リアルさやテクニックは食品サンプルを作っている企業には勝てません。企業では発売しないような『くだらないもの』を作っていきたいです」と話しています。
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