ネットの話題
プラモデルみたいな「公衆電話」が話題 リアルさ追求、通話もできる
細部までこだわった作りです
駅の公衆電話がプラモデルになっている……!? JR静岡駅にあるプラモデルの形をした公衆電話がSNSで話題になりました。その名も「プラモニュメント」。制作したNTT西日本静岡支店に話を聞きました。
X(旧Twitter)で話題になったのは、JR静岡駅の北口にあるプラモデル型の公衆電話です。
「ランナー」と呼ばれる枠を模していて、まるで組み立て前のプラモデルのようになっています。2台の公衆電話はパーツのようです。
実は、プラモデルの出荷額が全国トップで、シェアは8割以上を誇る静岡市。地場産品を生かしたシティプロモーションを進めるべく、市は2020年に「静岡市プラモデル化計画」を始めました。
その計画の一つが、プラモデルをイメージした「プラモニュメント」です。2021年3月に静岡市役所に設置された郵便ポストなどを皮切りに、これまで12基が作られました。
公衆電話のプラモニュメントが設置されたのは、2022年3月のこと。制作したNTT西日本静岡支店の担当者は、「地域活性化のための活動をしたいと考えていたところ、静岡市プラモデル化計画のことを知り、協力して制作に取りかかりました」と話します。
公衆電話を選んだ理由は「お客様にとって身近な存在」だったから。
時代とともに台数は減っているものの、「災害時は有効な通信手段として活用できます。使い方が分からないという方もいますが、プラモニュメントをきっかけに活用できるツールとして認識していただければ」と話します。
もちろん、公衆電話として実際に使用できるそうです。
プラモニュメントでこだわった部分は、2台の公衆電話の位置に高低差をつけ、子どもや車いすユーザーにも使いやすいユニバーサルデザインにした点です。
「ランナー」につながっているパーツひとつひとつもリアルな形になっていて、「プラモデル愛好家のみなさんにもご納得いただけるようなデザインになっているのではないかと思います」と担当者。
コロナ禍だった設置当時も、SNSなどで予想以上の反響が寄せられたそうです。「明るい話題で日本を元気にできたのではないか」と期待します。
「お客様がプラモニュメントを見に静岡に来てくださるとうれしいです」と話しています。
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