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桜の開花、1200年前からデータ分析 早まる「満開日」の理由は…
気候変動の指標のひとつに
春の訪れを知らせてくれる桜ですが、今年の東京での開花は遅れているようで、「いつ咲くんだろう」とそわそわする今日この頃。実は、桜の満開日をなんと1200年以上前から集めたデータがありました。古来私たちの生活に寄り添ってきた桜のデータから分かったのは、現代の深刻な気候変動でした。(デジタル企画報道部・中山美里)
データを集めたのは、開花予想の計算式を発表したこともある大阪公立大学の青野靖之准教授(生態気象学)です。
京都では遷都以来、当時の人たちが書いた日記をまとめた年代記が数多く残っています。
こうした史料の中から、「桜が満開になった」「花見をした」といった記述を手がかりに、京都のヤマザクラの満開日を調べたそうです。
一番古いデータは812年。史書「日本後紀」から確認されました。今から1212年もさかのぼる記録です。当時から、満開に咲き誇る桜は特別なものだったようですね。
過去1200年以上にわたるデータを基に、桜の満開日の変化をグラフにしました。
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