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全国で見られる「部分月食」 29日の明け方、西の空に沈む前に…

次に日本で見られるのは2025年3月です

満月の一部が欠ける部分月食
満月の一部が欠ける部分月食 出典: 朝日新聞社

目次

29日明け方に、満月の一部が欠ける「部分月食」が日本全国で見られます。今回の月食ではそれほど大きく欠けませんが、天候が良ければ、月食の様子を眺めてみてはいかがでしょうか。(朝日新聞デジタル企画報道部・小川詩織)

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西の空が開けた場所で観察を

国立天文台によると、月の一部が欠ける部分月食が29日の明け方に見られます。月の欠け始めから終わりまでを日本全国のほとんどの地域で見ることができます。月食は昨年11月の、満月がすっぽりと地球の影に隠れる「皆既月食」以来です。

今回の月食が始まるのは午前4時34分ごろで、最も欠けるのが5時14分。5時54分ごろには元に戻ります。

月食の見え方
月食の見え方 出典: 国立天文台

今回は月の直径の12.8%までしか欠けず、あまり大きく欠けないうちに終わります。

ほとんどの地域で、部分月食が終わってすぐに月が沈みます。月食の終わりごろは、月の高度が低く地平線の近くで見られるので、西の空が開けた場所で観察するとよいということです。

最近は朝晩が冷え込んできたので、防寒対策はしっかりとしましょう。

月食が起こる仕組みは

地球と月は太陽の光を反射して輝いています。地球には太陽と反対の方向に影が伸びています。この地球の影の中を月が通過することにより、月が欠けたように見える現象を「月食」といいます。

月食が起こる仕組み
月食が起こる仕組み 出典: 国立天文台

月食は太陽、地球、月が一直線に並んでいるときに起きます。このように地球の影に月が入るのは年2回ほどで、その時に月が昇っていれば月食を見ることができます。

月食は肉眼でも十分に観察できますが、国立天文台は「双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターを横切って移動していく様子をより鮮明に観察できます」とすすめます。

皆既月食で赤銅色になった満月。右は通天閣
皆既月食で赤銅色になった満月。右は通天閣 出典: 朝日新聞社

次回、日本では、2025年3月に再び部分月食、25年9月と26年3月には皆既月食を見ることができます。

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