多様な働き方、生き方が認められることで開ける世界がある。とはいえ、周りの意識を変えるのはなかなか難しいケースも多々あります。その場合は、自身の選択肢を広く考えるというのがシカゴリラさんの視点です。
そもそも、日本の「働きすぎ」を指摘する研究者もいます。家庭と仕事を両立しながらキャリアを築くことは、まだまだ誰もができることではありません。
<――仕事中心だった竹端さん(編集部注:兵庫県立大学環境人間学部准教授の竹端寛さん)が、お子さんがお生まれになって、家庭中心にシフトされるわけですが、その様子をご著書では「戦線離脱」と表現されています。
竹端:「24時間戦えますか」をやっていたら、子育てなんてできっこないわけですよ。夜泣きしたり、うんちやおしっこをしたり、ずっと赤ちゃんから目が離せません。出張はできるはずがないし、ましてや飲み会なんか行けるはずがないし。>
<昭和の働き方というのは、役に立つんだ、歯を食いしばって頑張れ、みたいな発想でやってきたわけですけれども、(バブル崩壊後の)「失われた30年」というのは、「24時間戦えますか」に代わる価値観を取り戻せなかった、そんな30年ちゃうかなと思うんです。>
※いずれも「妻に夫がアドバイス…ではなくて 〝昭和的〟な夫婦関係を見直すとき」兵庫県立大学環境人間学部准教授・竹端寛さんへのインタビューより
https://withnews.jp/article/f0221128000qq000000000000000W0cd10101qq000025291A
働きながら子育てをしたい、キャリアも追求したい……そんなさまざまな希望をかなえるために、社会が変わらなければならないこと、個人でできることは何があるのでしょうか。
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