連載
#29 特別じゃない日
メイドさんをじっと見つめるおばあさん すごい形相、でも後日孫には
「特別じゃない日」をテーマにした単行本が発売された漫画家・稲空穂さん。ツイッターで発表して注目を集めた漫画「カルチャーショック」に込めた思いを聞きました。
漫画のあらすじ
街中でメイドカフェのメイドさんを見て、すごい形相で何かをメモするおばあさん2人。
メイドコスプレにカルチャーショックを受けて怒っているのかと思いきや、メモをもとに小さい孫にメイド服を手作りしてプレゼント。
かわいい服をもらって孫もうれしそうにほほえむのでした。
作者・稲空穂さんからのメッセージ
新しいものを目の当たりにしたときに、受け入れるか拒絶するかは人それぞれだと思います。
近頃は、なんでも飛び込んでみるのも意外といいものだなと感じております。
私が最近飛び込んでみたのは地域の活動です。
始める前は、「いろいろ面倒くさいのかな」と避けていた部分がありました。
ですが、いざやってみると色々な方と話す機会が増え、自分が住んでいる地域の知らなかったことも見えてきました。
やってみてよかったなと感じます。
どの年代も、自分で壁を作ってしまっていることがあるのかもしれませんね。
◇
〈稲空穂＝いな・そらほ〉 静岡県出身・在住の漫画家。会社員を経て2017年に「おとぎ話バトルロワイヤル」（KADOKAWA）でデビューし、「特別じゃない日」で日常をテーマにした作品に挑戦中。老夫婦や女子高校生、主婦、バイトの青年……それぞれの小さな幸せがつながっていく物語を描いていて、実業之日本社から第1集が書籍化され、7月に第2集「特別じゃない日 猫とご近所さん」が発売された。Twitterアカウントは@ina_nanana
withnewsでは原則隔週水曜日に、稲さんの漫画とともに作品に込めたメッセージについてのコラムを配信しています。
【過去の作品はこちら】
メイドカフェのメイドさんを観察するおばあさん 後日孫に作ったのは
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