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「最高!」の締めくくり 空港で目撃された〝水アート〟に感動の嵐

うますぎる〝絵〟に込められた願い

鹿児島空港の駐機場に描かれた水アート。付け足したメッセージは……
鹿児島空港の駐機場に描かれた水アート。付け足したメッセージは…… 出典: 葛屋カツキさん(@S9992020)のツイート

目次

ハロウィーンに合わせて、鹿児島空港で目撃された〝水アート〟が、ツイッターで「感動する」と話題になっています。描いた〝職人〟を探すと、熟練の絵に込められた思いが明らかになりました。

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「また来てね」

話題になったのは、東京在住の漫画家・葛屋カツキさん(@S9992020)が10月27日に投稿した動画です。
思いもよらぬ大サービスに機内で笑ってしまった!

鹿児島空港ーーまた来るよ!

鹿児島空港で撮影された映像には、駐機場の地面にスタッフが手書きしたパンプキン「ジャック・オー・ランタン」が写っています。

さらに、スタッフは、絵の横に水のようなものを使って、サラサラッとメッセージを付け足しました。

「鹿児島にまた来てね。」

そして、飛行機に向かって手を振るのでした。

この約30秒の動画は23万以上のいいねを集めました。リプライ欄には「旅の締めくくりに最高!」「こういうのグッときて泣ける」「思わず心が軽くなりますね」などの絶賛コメントが並びました。

また、「沖縄ではシーサーでした」「奄美大島では『またいもーれ』(またきてね)って」と、ほかの空港での目撃情報も連なりました。

数分間で「楽しい気分」に

投稿した葛屋さんによると、動画を撮影したのは、九州を舞台にした作品「温泉の神様」の取材旅行の帰り道でした。


乗り込んだ飛行機の窓から外を見て、ふと偶然、「何かを描いている」人がいることに気がついたそうです。

「わ~職人がいる!」と思わず、声に出して笑ってしまうほど、そのスタッフは手慣れた様子で絵を描き上げていました。ほんの2~3分の出来事でした。

「動画を撮ろうと思った時には描き上がってしまい、仕上げの数秒しか撮れなかったのが残念です」

搭乗後、出発準備が整うまでの時間に起きた、驚きのサービス。

「ユーモアと職人技で楽しい気分にして頂きました」

この「職人」は?

ツイッターでは「絵うまい!」「このスタッフは何者?」と話題になりました。一体、この「職人」は誰だったのでしょうか。

鹿児島空港に問い合わせたところ、これは航空会社独自のサービスらしいことが分かりました。

葛屋さんが搭乗した、「スカイマーク」の本社に問い合わせると、回答がありました。

「この動画で絵を描いているのは、整備士です」

しかも、この整備士以外にも鹿児島空港に〝職人〟はいるようで、「機体の誘導や手荷物の運搬など、飛行機の運航を支えるランプ管理課のスタッフも水アートを描いています」。


スタッフたちは、荷物を積み終わった後など、業務の空き時間を利用して、駐機場(ランプエリア)に、〝水アート〟を描くことがあると言います。

「最初はモップとジョウロを使って描いていましたが、現在はポンプ式の噴霧器を使っています」と、日々、技術を向上させているそうです。

「最初はモップとジョウロを使って描いていましたが、現在はポンプ式の噴霧器を使っています」
「最初はモップとジョウロを使って描いていましたが、現在はポンプ式の噴霧器を使っています」 出典: 葛屋カツキさん(@S9992020)のツイート

「長く空いた時間」に込めた想い

もともと、お客様に満足してもらおうと、スカイマークの各支店では自発的に考えたサービスを実施してきました。その一つの〝水アート〟に最初に取り組んだのは那覇空港支店のメンバーだったそうです。SNSや地元メディアで話題になり、全国の各支店でも広がりました。

今回、撮影された鹿児島空港の〝水アート〟からは、高度な絵心とセンスが感じられました。「このスタッフは、どんな鍛錬をしたのでしょうか?」。筆者の質問に、スカイマーク担当者からは、こんな回答がありました。


「コロナ禍での緊急事態宣言などにより、運航便数が減り、便間が長く空いた時間がありました。その時を利用して、個人的に時間を作って練習していました」

いつかまた、この空港にお客様を迎えられた時は、笑顔になってほしい――。

絵の上達の裏には、そんな思いが込められていたようです。

「鹿児島にまた来てね。」と描いて、手を振る整備士
「鹿児島にまた来てね。」と描いて、手を振る整備士 出典: 葛屋カツキさん(@S9992020)のツイート

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