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世論調査の担当者が驚いた!男女で激しく違う…北京五輪〝注目競技〟

「羽生選手の圧倒的な人気」の影響

全日本選手権の表彰式に臨む羽生結弦=2021年12月26日、さいたま市中央区、角野貴之撮影
全日本選手権の表彰式に臨む羽生結弦=2021年12月26日、さいたま市中央区、角野貴之撮影 出典: 朝日新聞

目次

冬のスポーツの祭典、北京冬季五輪が4日に開幕します。日本勢にとってこれまでにないほど多くの金メダルが期待される楽しみな大会ですが、皆さんが最も注目する競技は何でしょう? 1月22、23日に実施した朝日新聞社の全国世論調査(電話)で聞いたところ、ダントツの1位はフィギュアスケートでした。ところが、あれ? 男女の意見の違いがこれほど激しい質問もなかなか珍しいという結果でもあったのです……。(朝日新聞記者・渡辺康人)

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〝総合1位〟はフィギュアスケート

「最も注目する競技」を1つだけ挙げてもらったところ、実施競技が15(109種目)もある中で、フィギュアスケートの答えが25%を占める一人勝ちでした。今回の五輪に「大いに関心がある」人では実に42%がフィギュアを挙げています。

 

もともと人気競技であることに加えて、今回は羽生結弦選手に大会3連覇の期待がかかります。ほかにも男子の宇野昌磨選手、さらに強豪ロシア勢と戦う坂本花織選手ら女子選手の活躍も注目されています。

続く3つの競技は混戦で、いずれも10%前後の支持率でした。

2位は冬季五輪の華とも呼ばれるスキージャンプ。1972年の札幌五輪と98年の長野五輪で日本勢が見事金メダルに輝きましたが、大会によって成績の浮き沈みが大きい競技でもあります。でも今大会は男子の小林陵侑選手が世界の注目の的。今季のW杯で大ジャンプを重ね、すでに優勝を7回しています。

3回目の五輪出場となる女子の高梨沙羅選手は年明けのW杯で久々に優勝。直前のW杯で調子が上向いた伊藤有希選手とともに、個人種目だけでなく初採用の男女混合団体でもメダルが期待されます。

3位はスノーボード。ハーフパイプ種目では男子の平野歩夢選手、戸塚優斗選手をはじめ、男女とも複数の選手が優勝争いに絡む可能性があります。また、小さなジャンプ台やレールを滑るスロープスタイルという種目も日本勢に金メダルの可能性が。昨夏の東京五輪で日本の若手選手が大活躍したスケートボードのパークに似た種目で、こちらでも「真冬の大冒険」が見られるかもしれません。

そして4位がスピードスケート。女子は2連覇がかかる短距離の小平奈緒選手に加え、中距離種目で金メダル量産の可能性もある高木美帆選手の活躍が見どころです。またお家芸と言われながら2010年バンクーバー大会以来メダルのない男子500メートルで、今季は日本勢のW杯優勝が相次ぎ、新浜立哉、森重航両選手らは金メダルも視野に入れます。

競技の美しさが女性を魅了

さて、ここまでの4競技は男性の回答でも女性の回答でも上位に名前が挙がるのですが、順位と数字は大きく異なります。

 
 

トータルではフィギュアが25%の支持率で1位でしたが、男性だけの回答をみると14%で2位でした。男性の1位はわずかの差でスキージャンプ。フィギュアは、3位スピードスケート、4位スノボとあまり差がありませんでした。

逆に女性ではフィギュアが36%と一人勝ちです。2位以下はどれも1桁でスノーボード、スキージャンプ、スピードスケートが競り合いました。

男性では14%、女性では36%というフィギュアの支持率。ふだんさまざまな世論調査の質問を重ねていますが、男女でこれほどの差がつくのは珍しいことです。

リレハンメル五輪(1994年)ノルディック複合団体の金メダリストでNHK解説者などを務める阿部雅司さんにフィギュアの女性人気についてうかがったところ、「まずは羽生選手の圧倒的な人気。そして氷上を舞う競技としての美しさが女性を引きつけているのでしょう」との見立てでした。

若年層は新しい競技に注目

年代による注目競技の違いも明らかになりました。

 
 
 

フィギュアが比較的年代層を問わず幅広い支持を受けているのに対し、ジャンプは高齢層ほど支持が高く、スノーボードは若年層ほど人気がみられました。

スピードスケートもジャンプとそっくりの傾向でした。高齢層が札幌五輪以来の日本のお家芸に注目するのに対し、若年層は比較的新しい日本の有力競技に引き付けられている様子がうかがえます。

上位4競技以外は1%止まりでしたが、実は金メダルに近い競技が隠されています。それはフリースタイルスキー。中でもモーグル種目では男子の堀島行真、女子の川村あんり選手らが長野五輪(1998年)の里谷多英選手以来の表彰台の中央をめざします。

カーリングは「五輪に大いに関心がある」層だと3%の支持率でした。女子が前回平昌五輪で初の銅メダルを獲得。今回もテレビ中継が始まると注目度が高まるでしょう。

アイスホッケーは今回「スマイルジャパン」の愛称で知られる女子代表チームが話題を集めています。アルペンスキーは近年日本勢の上位活躍が見られませんが伝統競技で上位をめざします。また、ノルディック複合は今回1%に届きませんでしたが、渡部暁斗選手らを中心に団体でのメダルが期待されています。

さて本番の五輪で、各競技はどんな盛り上がりを見せるのでしょうか。

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