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連載

#2 プレ親の質問箱

#さっき妊娠わかった 妊婦の飲酒は「ちょっとでもNG」専門医が解説

読者の方から「妊娠とお酒」について取材リクエストを頂きました。※画像はイメージ
読者の方から「妊娠とお酒」について取材リクエストを頂きました。※画像はイメージ 出典: Getty Images

目次

取材リクエスト内容

妊娠中はアルコールを飲んではいけないと思いますが、周りには「ちょっとくらいならOK」というお母さんもいます。一切ダメなのかどうか、知りたいです。 かおり

記者がお答えします!

「妊婦さんはアルコールをちょっとでも飲んではいけないのか?」という取材リクエストを頂きました。妊婦さんは嗜好品とどう向き合えばいいのでしょうか。今回はアルコールについて回答します。(朝日新聞デジタル機動報道部・朽木誠一郎)
 
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【連載】プレ親の質問箱 #さっき妊娠わかった

初めて経験する妊娠・出産。わからないことばかりでネットを検索すると、そこにはやたらと恐怖心を煽ったり、ホントかウソかわからなかったりする情報が––そんな“プレ親”のみなさんから頂いた取材リクエストに、専門家や専門機関を取材して回答します。

専門医「妊娠中の飲酒はNG」

妊娠中は行動の制限も多く、ストレスが溜まるもの。本来、コーヒーやお酒といった嗜好品はストレスを解消してくれるものですが––。やはり、妊婦さんは注意が必要です。

産婦人科専門医の太田寛さんを取材しました。太田さんは「妊娠中の飲酒はNGです」とします。

アルコールは胎盤を通過し、へその緒を介して赤ちゃんに届いてしまいます。妊娠中のアルコールの影響により、赤ちゃんに起きる低体重や、顔面を中心とする形態異常、脳障害など​​の異常は、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)と言われます。これに治療法はなく、予防が唯一の対策です。

現在、厚生労働省や日本産科婦人科学会は「アルコールは少量でも赤ちゃんに悪い影響を与えるため、飲酒は全期間についてNG」という見解です。

かつては少量であれば赤ちゃんに影響はないとされることもありましたが、近年の研究により、量や時期によらずFASDの発症リスクがあることがわかってきたためです。

「“ママ友”の間で『ちょっとくらいならOK』と言われることもあると聞きますが、『ここまでなら大丈夫』という飲酒量はわかっていません。実験するわけにいきませんから難しいでしょう。

今のところ、FASDは大量の飲酒・妊娠初期の飲酒・習慣的な飲酒(依存症)でリスクが上がると考えられています。『ちょっとくらいなら』はこうしたリスクにつながるため、やはり妊娠中は禁酒をお願いしています」
 

出産後は飲酒していいの?

では、いつまでお酒をガマンすればいいのでしょうか。出産後はもちろん、母親の摂取したアルコールが体内で赤ちゃんに移行することはありません。そのため、出産後はまたお酒が飲めるようになります。

ただし、注意するべきポイントもあります。それが授乳です。アルコールは母乳にも出やすく、赤ちゃんはアルコールの分解が遅いので、同様に赤ちゃんに影響を与えることがあるためです。また、飲酒はプロラクチンを抑制するなど、授乳のパフォーマンス(分泌量や授乳期間など)を低下させることも知られています。

日本産科婦人科学会は『産婦人科診療ガイドライン産科編2020』に、「海外の勧告では母乳のメリットが人工乳に比し大きいため、飲酒したからといって授乳を忌避する必要はないとしているが、授乳までには飲酒後2時間以上あけることを推奨している」と記載しています。

何かとストレスの溜まる育児。太田さんも「こうした注意点を念頭に、お母さんが息抜きのためにたまにお酒を飲むことがあってもいいかもしれません」と話しました。

連載「プレ親の質問箱」ではプレ親のみなさんからの取材リクエストを募集しています。妊娠中の困りごとについて、下記フォームよりご連絡ください。>

【これまでの回答記事】

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