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「帰省は地獄」義実家でお正月〝回帰〟にうめき でも「我慢します」
「帰省は地獄イベント」「義実家は風習も違い居心地が悪い」――。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の市中感染が報告されるなど、帰省の判断に迷う人も多そうですが、SNS上では帰省に対するうめき声がもれます。
「帰省のことを考えると憂鬱で……。考えたくありません」
首都圏に住む30代の女性は取材にそう話しました。
専業主婦で、3歳と1歳の2人の子ども、会社員の4人暮らしです。年末年始の6日間、夫の実家がある関西地方へ帰省することが決まりました。
「コロナも広がっていましたし、子どもが生まれたばかりだったので、帰省は見送っていました」
コロナが以前よりは落ち着きを見せていることに加え、孫に会ってほしいという思いがあります。弔事で帰省したことがありますが、本格的な帰省は3年ぶりです。
夫の実家では、「嫁」としての役割が待っています。
「お節を用意したり、餅つきを手伝ったり。掃除や洗濯ももちろん。出来る事は全部やります」
女性は料理が苦手と話します。「義母も苦手というので代わって作りますが、苦手な上にいつものキッチンじゃないので、さらに戸惑います」
加えて、2人の幼い子どもにも目を配らないといけません。
普段の自宅では、子どもが家具の角にぶつかったり、誤飲したりすることを防ぐため、ベビーサークルなどを活用しています。しかし、夫の実家では、ハサミがむき出しのまま置いてあるなど、目が離せないと言います。
「夫は、頼まないと子どもを見てくれません。ただ、頼んでも、子どもが『パパじゃない!』と泣いてしまいます」
夫は、実家でも休日と同じようにゆっくりと起きてきます。手持ちぶさたになればスマホゲームをしているそうです。
普段の平日は、女性の「ワンオペ」状態です。
帰省すると、普段の「ワンオペ」状態の家事や子育てに、実家での家事が上乗せされるのです。
女性は言います。
「義理の親も、孫に会うのを楽しみにしてくれるので、成長を見てほしいとも思います。短い時間の滞在と割り切って、我慢します」
妊娠や出産、育児のアプリ提供などをする「カラダノート」は今月、ユーザーを対象に「子育て世代のお正月の過ごし方に関するアンケート」を実施。「2021年に控えたことと、2022年に控えること」として652人に聞いたところ、「実家へ帰省する」は21年に36%でしたが、22年は16%に減りました。「義実家へ帰省する」も35%から19%に。帰省を控える人が減っており、帰省に「回帰」する傾向がうかがえました。
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