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連載

こしあんさんからの取材リクエスト

男の子の好み、「乗り物派」と「怪獣・戦隊物派」に分かれるのはなぜ?



#19 #乳幼児の謎行動

男の子で分かれる「戦隊派」と「乗り物派」の理由は?専門家に聞く

成長してからの影響は?

戦隊・怪獣派と乗り物派、男の子の好みはそれぞれ
戦隊・怪獣派と乗り物派、男の子の好みはそれぞれ

目次

取材リクエスト内容

男の子の子育て中、常に気になっていたのですが2歳頃からおもちゃに対する興味が車・電車好きの「乗り物派」と「怪獣・戦隊物派」に分かれます。「パパが車好き」とか「パパがウルトラマン好きで家にフィギュアが沢山ある」とかいうような理由はあまり関係ないように思われるのですが男の子の好みが分かれるのは、何か原因があるのでしょうか。また「乗り物好き」と「怪獣好き」は成長して大人になってからの生き方に、何か影響を与えているのでしょうか。ちなみに女の子はほとんど人形・おままごと好きのようですが、男兄弟がいると(戦隊物に女子隊員もいるので)戦隊フィギュアで遊ぶ子もいるようです。百貨店のネクタイ売り場にウルトラマン柄のネクタイがあり「これ売れるんですか」と聞いたら「購入する男性が結構多い」との事、女性より男性の方が大人になってもロマンティックなのでしょうね。 こしあん

記者がお答えします!

男の子はなぜ、車・電車好きの「乗り物派」と「怪獣・戦隊物派」に分かれるのでしょう。成長したとき、小さいころに興味を示したものの違いによって影響があるのか?専門の医師に話を聞きました。(withnews編集部・橋本佳奈)

興味を持つ時期が少し違う

乳幼児(0歳から就学するまで)は、「なんでそうなる?」と大人からすると不思議に思う行動をとることがあります。以前、車や電車のおもちゃ、子どもたちは必ず一度はハマる謎をご紹介しました。
「車輪もの」の魔力…子どもが〝必ず〟電車にハマるこれだけの理由
今回、「電車・車派」と「戦隊もの・怪獣派」に分かれる理由について、小児科医・小児神経専門医の小西薫さんにインタビューしました。

 

小西薫さん

環境や個人差はありますが、車輪のものと、戦隊・怪獣ものに興味を持つ時期が少し変わってきます。 車や電車などの車輪ものの方が、発達段階では先に興味を持ちます。実際に車や電車に乗って、現実世界で体験すると、2歳ごろから「見立て・つもり遊び」いわゆる「ごっこ遊び」に夢中になります。 戦隊や怪獣ものは、物語のストーリーを理解するようなった3歳ごろから興味を持ちはじめます。車や電車などのように実体験ができなくても、頭の中の空想で、イメージを膨らます力が付いてくるのです。

性質によって分かれる好み

 

記者

発達する段階で「車・電車派」と「戦隊・怪獣派」に分かれるのはなぜでしょうか?

 

小西薫さん

もちろん、周囲の環境に影響されることは多いです。お友達が好きなものや、テレビなどで流行っているキャラクターが好きになる、ということはあります。

さらに、その子の性質によって好みが分かれる傾向はあります。「どんな絵本が好きか」にたとえてみると分かりやすいです。「車・電車」が好きな子どもたちは、どちらかというと「図鑑」が好きなタイプです。研究熱心で、黙々と追求していきます。

車や電車のいろいろな形や色などに魅力を感じてコレクター精神も持っています。

 

一方、「戦隊・怪獣」派は、「物語」が好きなタイプが多いです。そして、同じ絵本好きでも、「写真」のようにとらえてキャラクターに憧れる子もいれば、「映画」のように、ストーリーにのめり込むタイプの子がいます。空想が好きな子も多いです。

 

記者

子どもって「変身」が好きですよね。

 

小西薫さん

想像力が出てくると、変身や魔法など、現実ではない世界に興味を持ち始めます。

予測にならない、未知なる世界は、分からないからこそ楽しいのです。何でも分かりきっていて、安心できるものよりも、変身をして思いもよらない動きをするのを見るのが、楽しいです。さらに、イメージを広げる力がついていきます。

戦隊もの見て乱暴にならない?

 

記者

戦隊ものばかり好きになって、乱暴なことをしないか心配な保護者もいるかもしれません。

 

小西薫さん

戦隊ものばっかりにのめりこむ子どもを見て、戦う場面が多いと「子どもが影響されて乱暴な子にならないか」心配する保護者もいるでしょう。でも子どもは現実世界と区別して、「ルール」を理解し、実際にやってしまっては駄目だと分かっています。あまり心配しすぎないで大丈夫です。

もちろん、本当にお友達を傷つけたりしたら注意する必要はあります。もし、本当に他の子を傷つけるようなことがある場合、その理由を考えてください。たとえば、普段「良い子でいなさい」と厳しくしつけられすぎてしまうと、本来なら自己抑制ができるのに、普段のストレスが強すぎて暴れてしまうこともあります。

 

記者

たとえば、2歳ごろは車好き→その後3歳ごろから戦隊ものが好きになった後、成長していくとどのような遊びに移るのでしょうか?

 

小西薫さん

5~6歳ごろになると、友達同士でルールのある遊びをするのが好きになって、どんどん進展していきます。全く戦隊ものに興味が無くなる、というのではなく、遊びの幅が、同心円状にどんどん広がっていきます。

もし、電車や戦隊ものばかりずっとやっていて、他のものに興味を全く持たない、ということであれば、少しほかの遊びも提案してあげるなど手助けしてあげましょう。

「ずっとそればっかりの遊びをやっていたらどうしよう」と思ってしまう保護者もいるかもしれませんが、幼稚園や保育園に行けば、一日中、テレビ漬けということもないです。お友達と遊んだり、自然の中で遊んだりと、色々経験するようになるので、あまり心配しないで大丈夫ですよ。

大きくなった時の影響は?

 

記者

「乗り物好き」と「戦隊・怪獣好き」は成長して大人になってからの生き方に、何か影響を与えるのでしょうか?

 

小西薫さん

大体の子供たちは、そのうち「乗り物」や「戦隊・怪獣」から卒業し、そればかりではなく、たくさん好きな遊びがあるうちの1つとなっていきます。大人になってからの生き方に直結するかどうかは、分かっていません。

ただ、一つ言えるのは、コレクター精神のある方々は、乗り物のおもちゃや戦隊もののフィギュアを収集して趣味となっていく場合もあります。また、一つのことを極めていく、研究熱心な性質を、大人になってからの仕事に生かすことができるかもしれませんね。

編集部では「#乳幼児の謎行動」をSNSで募り、乳幼児の「なんでそうなる?」を、同志社大学赤ちゃん学研究センター長で小児科医の小西行郎さん(享年71歳)に聞いてきました。小西さんの妻で、これまで二人三脚で子どもたち発達の研究をしてきた小児科医・小児神経専門医の薫さんが、引き続き疑問に答えます。

  withnewsでは赤ちゃんの謎行動を募集しています。「洗濯物を装着する」「前転したくてお尻を押されるのを待っている」など、みなさんの中で「そういえば……」とひらめいたものをハッシュタグ「#乳幼児の謎行動」をつけてツイートしてくれませんか? 編集部が取材にかかります。

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