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4歳児の言葉にうろたえた朝 withnewsスタッフブログ
かわいい我が子の口から出た「人を傷つける言葉」
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かわいい我が子の口から出た「人を傷つける言葉」
こんにちは。4歳の息子の育児中の金澤です。
2月も終わりにさしかかったある日の朝、私は久しぶりに「うろたえる」という経験をしました。
朝ご飯を終え、歯磨きをしていたときのことです。
隣で先に歯磨きを終えた息子が不意に「○○くん、外国人みたいで気持ち悪いんだよ」と言いました。
こんなにかわいい私の息子が、ニコニコと、なんの悪気もなく、「外国人」「気持ち悪い」という言葉を使ったのです。その言葉、どっちもアウト。私の中では絶対にアウトです。
まさに、うろたえました。
でも、息子の表情を見ると、なんだか「ねえ、お母さんもそう思うでしょ?おもしろいよね?」と、まるで一緒に遊んでいるときに「楽しい」を共有したいときにするような表情を浮かべています。
もしかしたら息子は、私を喜ばそうとして言っているかもしれない。「そうだね」って言ってほしくて言っているのかもしれない。
でも、その口から出た言葉は、人を傷つける言葉だし、言うべきではないことです。
こんな息子に返すべき言葉はなんだろう…。一瞬頭が真っ白になりました。でも、なにも反応しないことはできない。
とりあえずしゃがんで、息子と同じ目線になりました。
「そんなこと言ったら、かか(我が家では、お母さんは「かか」、お父さんは「とと」です)は悲しい」。「言わないでほしい」――。
そんなことを言ったと思います。
息子は私の目を見つめて、「言わない」と約束しました。指切りもしました。
でも、彼は私が「悲しい」と言った意味を理解をしていないことは、目に見えてわかりました。私もそんな言葉だけで伝えられるものではないとわかっていました。
それでも、目の前の相手に瞬時に返せた言葉は、恥ずかしながら、それだけでした。
その後も、「どうやって伝えたらいいだろう」。そんなことを考えながら、息子の登園準備をしていました。
その数分後、登園準備を終えた息子が私の目の前に立ちました。
「でも○○くんは気持ち悪いって、みんな言うよ?」
あのあと、自分の中でなんでお母さんに「悲しい」と言われたのか、息子なりにも考えてくれていたようです。
さっきと同じように、また私は息子と目を合わせて言いました。
「じゃあ、あなたは、どう思ってる?」
息子は「気持ち悪いと思わない」と即答しました。
ああ、時間があればもっとちゃんと話を聞いてあげたい。でもいまは登園時間との勝負の時。とりあえずと思い、こう伝えました。
「あなたが気持ち悪いと思わないんだったら言わない方がいいよ。お友だちが言っていることに合わせなくていいんだよ」
普段はニコニコしている私が、珍しく真剣な顔をしていたんでしょう。
息子は神妙な顔でうなづき、小さな体で抱きついてきました。
ただ、私の中ではまだ消化不良です。
瞬発的に伝えた言葉はこれで正しかったのか。本当の意味で私が伝えたかったことと、息子が私に伝えたかった言葉はちゃんとかみ合っているのだろうか。
そんな悩みを、withnewsが毎朝開いているclubhouseのルームで打ち明けました。
同僚や、リスナーの方々からいただいた言葉の中で印象的だったのは「息子さんのその言葉が出るに至った背景をもっと解像度を上げて理解することがこれから先、必要そうですね」。
まさにそうだと思います。瞬時に反応しなければいけない場面はなんとか終えました。この先、どう向き合うか、それが私にとっても、息子にとっても、大きなポイントになってくると思います。