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サザエさんじゃんけんに「謎現象」、28年戦い続けるマニアの作戦は?

さ~て、来週のサザエさんは?

国民的アニメ「サザエさん」のじゃんけんに変化が……。28年以上「サザエさんの出す手」を研究してきた男性はどう見る?
国民的アニメ「サザエさん」のじゃんけんに変化が……。28年以上「サザエさんの出す手」を研究してきた男性はどう見る? 出典: (C)長谷川町子美術館

目次

休日の終わりを知らせる国民的アニメ「サザエさん」(フジテレビ)。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、5月17日より再放送を行っている中で、「放送以来初めて」の現象が起こっています。それは次回予告の後に行われる「じゃんけん」で、サザエさんが「5回連続で同じ手」を出しているというのです。この不思議な現象についてフジテレビと、「サザエさんの出す手」を28年以上を研究している男性に聞きました。

1439回目にして始めての「5回連続同じ手」

サザエさんの「じゃんけん」のコーナーと言えば、次回予告の後、サザエさんが登場して「じゃんけんぽん!」と元気よく「グー・チョキ・パー」の札を出すあのコーナー。テレビに向かって応戦し、自身の運を占う方も多いのではないでしょうか。

話題となっているのは、6月7日の放送回。1991年に「じゃんけん」のコーナーが始まって以来、1439回目にして初めて、サザエさんが5回連続同じ手、「パー」を出したのです。未だかつてない現象に、サザエさんに注目しているツイッターアカウントたちは騒然。確率を計算しその珍しさを可視化する人や、こうした情勢の中で「視聴者にチョキ(ピース)を出して欲しいのかな」と考察をするアカウントも。

英ブランドウォッチ社のソーシャルメディア分析システムによると、「サザエさん」「じゃんけん」をいずれも含むツイートは毎週日曜は200~500件程度ですが、この日は1,000件以上となり、驚きの輪が広がっていきました。
 
コーナー開始から28年以上、「サザエさんじゃんけん研究所」という名義で「サザエさんじゃんけん」を研究し続けている、「所長」の高木啓之さん(2019年の勝率は85%)によると、同じ手が3回連続で出るのはこれまで10例(1999~2008年)、4回連続は2例(1993年、2004年)あるとのこと。
「サザエさんじゃんけん研究所」所長の高木さん=2019年撮影
「サザエさんじゃんけん研究所」所長の高木さん=2019年撮影 出典:「サザエさんじゃんけん」戦いを挑み続ける男 27年の研究、勝率は
しかし同じ手が連続する現象は、2008年11月の「3回連続チョキ」以来、10年以上出現していませんでした。4回連続で「パー」が出た5月31日の時点で、高木さんは「連続回数が多いほど過去の事例が少ないことから、同じ手の連続は止まるだろうと予想していたので、確認したときは『まだ続くの?』と感じました」と振り返ります。

「そして、『いくら何でも次は違う手だろう』と思っていました」

ところが高木さんの予想を裏切り、出たのは5回目の「パー」。一体何が起こっているのでしょうか。放送するフジテレビに聞きました。

フジテレビ「サザエさん次第なのでわかりません」

フジテレビは「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、アニメの制作を継続することが困難」として、5月17日から「サザエさん」の新作の放送を休止し、再放送を行うことを発表しました。

同社の広報担当者によると、オープニングとサザエさんとのじゃんけんについては、本放送時のものとは独立した新たなものを放送しているそう。このため、再放送とはいえ「じゃんけんの『手』は同じかも知れませんし、違うかも知れません」。

「5回連続」の真相は…
「5回連続」の真相は… 出典: (C)長谷川町子美術館

しかしこうした状況で、史上初の現象が起こっているのは気になります。新型コロナウイルスによる影響を尋ねたところ、次のような回答がありました。

「『手』についてはサザエさんが出しているものなので、どうしてかはわかりませんが、新作の制作が難しくなったこととは直接関係ないと思います」

ちなみに次回の「6回連続」の可能性については、「サザエさん次第なのでわかりません」とのことでした。じゃんけんが話題になっていることについて、「いつも楽しんで観てくださってありがとうございます」とコメントしています。

研究する高木さん「変化の把握を優先」

不思議な現象は、実はじゃんけん以外にも起こっています。オープニング映像の終盤、登場人物が果物や野菜から出てくるシーンで、タマがサザエさんたちより先に登場する「フライングタマ」の頻度も高まっています。

「タマのフライング」も研究対象である「サザエさんじゃんけん研究所」の高木さんは、これらの現象について「再放送という制約の中で、スタッフが何とかして視聴者を驚かせたり楽しませたりしようという工夫だととらえています」。

「フライングタマ」現象、通常時のイメージ
「フライングタマ」現象、通常時のイメージ 出典:「サザエさん」のオープニングで謎現象 あのシーンで「タマ」が…
「フライングタマ」現象、「フライング」時のイメージ
「フライングタマ」現象、「フライング」時のイメージ 出典:「サザエさん」のオープニングで謎現象 あのシーンで「タマ」が…

28年以上研究を続け、ここにきて新たな変化を目にした高木さん。5回連続「パー」が出たときどう感じたのでしょうか。

「この時点で前例のない事態になったため、『明らかに方針が変わったので、変化後の傾向を解明したい』と考えました」

高木さんが発行している「サザエさんじゃんけん白書」。研究成果がまとめられている(マニアフェスタ vol.4にて頒布された2020年2月版)
高木さんが発行している「サザエさんじゃんけん白書」。研究成果がまとめられている(マニアフェスタ vol.4にて頒布された2020年2月版)

高木さんによると、これまでも短期間で出す手のパターンや傾向に変化が起こることはあったそう。しかし、すぐに元に戻る場合と変化したまま戻らない場合があり、「しばらくの間は従来通りの予想を続けて勝率がどのように変化するかによって、傾向の変化が元に戻るか戻らないかを見極める予定です」。

「すなわち、勝つことよりも傾向の変化を把握する方を優先する方針に変わります」

これまで通りの傾向に則ると、次回でサザエさんが出す手は「グー」または「チョキ」と高木さんは予想。このため、「負けない手」として高木さんは「グー」を出す予定です。その結果がわかる、きょう14日のサザエさんは? 最後まで見逃せません。

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