
<これまでのあらすじ>
「吸血鬼の館」をモチーフにした銀座のコンセプトカフェ「ヴァンパイアカフェ」。館の「主」であり店長を務めるのが、ヴァンパイアの「ローズ伯爵」です。小5で「LUNA SEA」に目覚め、石川県でヴィジュアル系バンドを組んでいた少年がなぜ、「ヴァンパイア」としてこのお店で働くことになったのか、お店で話を聞いてきました。管理職である彼の「働く」について聞きました。
「遠くのミッキーより、近くのローズ」

ディズニーに並ぶどころか勝るヴァンパイア。それをローズ伯爵に伝えると、「まあ、遠くのミッキーより、近くのローズってことでしょうね」とにやり。

ローズ伯爵
当初は「ガチガチの設定」だったけれども…
しかし、「新小岩に住んでいる」「半額のになった商品を狙う『半額狩り』が好き」……伯爵がぶっちゃければぶっちゃけるほど、「人間性が見えて面白い」と注目され、お店のお客さんも増えるようになりました。
ローズ伯爵

「お酒を出して夜働く仕事なんて」母に反対され
転機は、30歳で訪れます。状況を見かねた店長に、「このままだと店がなくなるかもしれないよ」と言われたことでした。
ローズ伯爵
そして社員になった伯爵は主任となり、そして今は店長としてお店を守り続けています。

ローズ伯爵
忘れられない「SATY」のアルバイト
ローズ伯爵
ローズ伯爵

ローズ伯爵「引退は死ぬとき」

ローズ伯爵
ローズ伯爵

「自分を生きるように働く」そんなことができれば、「やらなきゃいけないこと」と感じるタスクも、「給料をもらう」という結果も、違った見え方ができるかもしれない。
長い密着取材を終え、ヴァンパイアのメイクから「人間メイク」に近付いていく伯爵の背中を見ながら、私は「働く」という形式に、そこまでこだわらなくてもいいのかもしれないと感じ始めていました。
「面白いヴァンパイアがいる」というきっかけで取材をしてきましたが、ローズ伯爵の言葉を通して、「働くとは何か」ということを考えさせられる機会となりました。
まさかの「オチ」が待っていた
ローズ伯爵
ローズ伯爵

最後となりましたが、ローズ伯爵様、ヴァンパイアカフェのみなさま、取材させていただいたお客様のみなさま、ご協力ありがとうございました。