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#4 #withyou 悩み相談

「個性が持てない」悩む10代に、霜降り・せいやさん「自分も欲しい」

イラスト:©︎根本清佳、前田真由美(innovation team dot)、写真:池田良
イラスト:©︎根本清佳、前田真由美(innovation team dot)、写真:池田良

目次

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10代が抱える身近な悩みを、「あの人」に聞いてみました。「個性がない」というお悩みに回答してくれたのは、若手漫才の王者を決める「M―1グランプリ」で、大会最年少で頂点に立った「霜降り明星」のせいやさんです。個性が求められる業界の最前線を走るせいやさんが出した答えは。
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《著名人や専門家が「10代の悩み」に答えるシリーズです。せいやさんに答えていただく悩みはこちらです。》
悩み


先生から「個性を持ちなさい」と言われるけど、なかなか個性が持てない
 

芸人でも個性付けるの難しい

いや、これはでもねえ、難しい。
10代にかかわらずですよね。芸人でも個性付けるの難しいっすよ、やっぱり。「個性付けろ、個性付けろ」って、芸人だとより言われるんですけど。

でも、変に無理に個性付けても、続かないですし。付いてきますよ、個性なんか。付けようとした個性なんか個性じゃない。

だから、別に悩まんでいいというか。

個性ないって……。だって、みんなと一緒なわけじゃないでしょ。なんで先生は「個性付けなさい」って言うんかな。別に芸人じゃないからいいんじゃないですか。

高校1年のとき、いじめにあっていたせいやさん。休み時間は「孤独感で一人で机にいられなかった」。学校の暗い階段で、ネタを考えて過ごしました。インタビューでせいやさんは「僕は笑いに逃げただけ」「好きなこと見つけてやり続けていたら、今の僕と同じ26歳になったとき、絶対何者かにはなれると思う。10代なんか、ほんまに好きなこと見つけるだけでいい」と話しています。
「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ 人生を変えたコント

「なんか好き」を重ねてみて

個性というよりは、自分の好きなこと、「これやってるときが、ほんまになんにも考えずにいられて、なんか好きやわあ、何回もできるわこれ」みたいなことをやっていくだけで、それがたぶん連続すると個性になっていくと思います。

それが一発一発、単発では気づきにくいんですけど、実はそれが連なると、振り返ったら「お前、あれ好きよなあ」とか、「お前って、これあれやんなあ」とか、周りから見たら個性になってる。

気付いたらなってるんじゃないですかねえ、みんな。自分ではあんま気づかないもんじゃないですかね、個性って。

ま、自分もやっぱり、個性あるって思わないですしね。個性欲しいわって思います。

<しもふりみょうじょう・せいや>
1992年、大阪府生まれ。2013年に相方「粗品」さんと「霜降り明星」を結成。2018年には若手漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ」で大会最年少優勝を果たした。レギュラー番組多数。

◇ ◇ ◇
 著名人や専門家が10代の悩みに答えるこの企画は、電話などで10代からの相談を受け付けているチャイルドラインの高橋弘恵専務理事に協力いただいています。
 チャイルドラインの電話相談には2018年度、のべ19万人から相談があり、この企画の相談内容は実際に寄せられる相談をもとに、架空の内容を設定しています。
 また、回答はあくまで回答者の個人的な見解であり、悩みへの一意見です。

 

withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。

今年のテーマは「#居場所」。 

 目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 以下のツイートボタンで、「#居場所」について聞かせてください。


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いろんな相談先があります

・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト
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