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「個性が持てない」悩む10代に、霜降り・せいやさん「自分も欲しい」
先生から「個性を持ちなさい」と言われるけど、なかなか個性が持てない
いや、これはでもねえ、難しい。
10代にかかわらずですよね。芸人でも個性付けるの難しいっすよ、やっぱり。「個性付けろ、個性付けろ」って、芸人だとより言われるんですけど。
でも、変に無理に個性付けても、続かないですし。付いてきますよ、個性なんか。付けようとした個性なんか個性じゃない。
だから、別に悩まんでいいというか。
個性ないって……。だって、みんなと一緒なわけじゃないでしょ。なんで先生は「個性付けなさい」って言うんかな。別に芸人じゃないからいいんじゃないですか。
個性というよりは、自分の好きなこと、「これやってるときが、ほんまになんにも考えずにいられて、なんか好きやわあ、何回もできるわこれ」みたいなことをやっていくだけで、それがたぶん連続すると個性になっていくと思います。
それが一発一発、単発では気づきにくいんですけど、実はそれが連なると、振り返ったら「お前、あれ好きよなあ」とか、「お前って、これあれやんなあ」とか、周りから見たら個性になってる。
気付いたらなってるんじゃないですかねえ、みんな。自分ではあんま気づかないもんじゃないですかね、個性って。
ま、自分もやっぱり、個性あるって思わないですしね。個性欲しいわって思います。
<しもふりみょうじょう・せいや>
1992年、大阪府生まれ。2013年に相方「粗品」さんと「霜降り明星」を結成。2018年には若手漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ」で大会最年少優勝を果たした。レギュラー番組多数。
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著名人や専門家が10代の悩みに答えるこの企画は、電話などで10代からの相談を受け付けているチャイルドラインの高橋弘恵専務理事に協力いただいています。
チャイルドラインの電話相談には2018年度、のべ19万人から相談があり、この企画の相談内容は実際に寄せられる相談をもとに、架空の内容を設定しています。
また、回答はあくまで回答者の個人的な見解であり、悩みへの一意見です。
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