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定規は30cmと誰が決めた? 固定観念を覆す文房具コンテストが話題に

サンスター文具が開催している「文房具アイデアコンテスト」が、ネット上で注目を集めています。

一般部門の優秀賞に選ばれた、眞保賢一さんの「B5定規」
一般部門の優秀賞に選ばれた、眞保賢一さんの「B5定規」 出典: サンスター文具のホームページより

目次

 サンスター文具が開催している「文房具アイデアコンテスト」が、ネット上で注目を集めています。貼っても本から飛び出さない付箋(ふせん)や、15cmでも30cmでもなくB5ノートにぴったりサイズの定規など、固定観念を覆すアイデアが多く寄せられています。幼稚園児からプロのデザイナーまでが応募するというコンテストについて、担当者に話を聞きました。

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本から飛び出ない付箋

一般部門のグランプリに選ばれた、山下大地さんの「小口の付箋」
一般部門のグランプリに選ばれた、山下大地さんの「小口の付箋」 出典: サンスター文具のホームページより


 今月2日にツイッター投稿された画像。写っているのは、先月発表された「第23回文房具アイデアコンテスト」入賞作品です。

 今年のテーマは「ぴったり」。写っている作品のうちの1つが、一般部門のグランプリに選ばれた山下大地さんの「小口の付箋」です。

 ホームページでは、以下のように説明されています。

 本から付箋が飛び出ない。

 端にぴったり合わせて貼ることで、本の中に収まる付箋です。

 小口染め加工を使って断面に色をつけることで、貼った付箋の位置が本を閉じていても分かります。

 付箋が折れ曲がって汚く見えてしまう事もなくなり、気持ちよく本を持てると思います。

 なるべく本の邪魔にならないように、付箋の紙面は半透明で、一辺の断面だけに色を着けています。

 そっと添えるだけ、必要最低限の要素で役割を果たすものがあっても良いのではないかと思います。

 この付箋に対し、審査員からは「付箋は本から飛び出して使うモノいう常識を覆す画期的なアイデアです。ページの端にぴったり合わせるだけで目印になるという気付きが素晴らしい」とのコメントが寄せられています。

一般部門のグランプリに選ばれた、山下大地さんの「小口の付箋」
一般部門のグランプリに選ばれた、山下大地さんの「小口の付箋」 出典: サンスター文具のホームページより

ノートにぴったりの定規


 一般部門で優秀賞に選ばれた、眞保賢一さんの「B5定規」には、こんな説明文がつけられています。

 15cmとか30cmの定規をよく見るけど、その長さに一体何の根拠があるのだろうか?

 そんな疑問から、ノートにぴったりサイズの定規を考えました。

 端がぴったり揃っているのがなんだか気持ちがいい。そんな定規です。


 他にもホームページ上では、A4サイズの紙をぴったり3等分に折ることのできる封筒や、ジュニア部門から応募があった、本物の金魚を見ているような気持ちになれるペンケースといった作品が並んでいます。

一般部門の優秀賞に選ばれた、眞保賢一さんの「B5定規」
一般部門の優秀賞に選ばれた、眞保賢一さんの「B5定規」 出典: サンスター文具のホームページより

コンテストを始めた理由


 例年3000~4000作品が寄せられるというこのコンテスト。どのような理由で始まったのか? サンスター文具マーケティング本部の担当者は、こう説明します。

 「数年前までは『6.1挑戦の日』として開催していました。6月1日は『アイデアの日』として認定されており、創業者である小林三造の命日でもあるんです」

 経営理念である「企画とアイデアで挑戦し続けます!」を体現する企画の一環として始めたもので、プロアマ・年齢を問わず参加できます。

 6月1日が平日だと授賞式に参加できない人もいるため、その日に近い休日として今年は5月27日に開催されました。

商品化されたものも多数


 これまで、寄せられた作品を元に商品化したものも数多くあります。

 捺印場所がひと目で分かる「マルするふせん」や、ナイフで丁寧に削ると、さくらの花びらのような削りかすが舞う「さくらさくえんぴつ」などがそうです。

商品化された「マルするふせん」
商品化された「マルするふせん」 出典: サンスター文具のホームページより
商品化された「さくらさくえんぴつ」
商品化された「さくらさくえんぴつ」 出典: サンスター文具のホームページより


 「必ずしもグランプリに選ばれた作品というわけではないんです」と担当者は言います。

 寄せられた作品を見ていると、プロが応募した作品とジュニア部門の作品が、実は同じアイデアをベースにしていることに気づくこともあるといいます。

 話題になったことについては、こう話します。

 「このような形で注目していただき、非常にうれしいです。みなさまにご応募いただいて成り立つコンテストなので、これを機会に一人でも多くのご参加をお待ちしています。あなたのアイデアが商品化されるかもしれません」

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