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話題

「やまない雨はない? 今降ってる雨が耐えられないの!」の真意聞く

ツイッターに投稿された、あるメッセージがネット上で話題になっています。

話題になっている谷口さんのつぶやき
話題になっている谷口さんのつぶやき 出典: 谷口崇さん提供

目次

 ツイッターに投稿された、あるメッセージがネット上で話題になっています。「やまない雨はないとかじゃなくて 今降ってるこの雨がもう耐えられないっつってんの」。4月下旬に投稿されたこのツイートに対し、「名言すぎる」「300回くらいリツイートしたい」といった声が上がっています。このメッセージに込めた思いとは? 投稿主に聞きました。

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谷口さんが考案した東京五輪のエンブレム
谷口さんが考案した東京五輪のエンブレム 出典: 谷口崇さん提供

作者はこんな人


 このメッセージを投稿したのは、アニメ・イラスト作家の谷口崇さん(30)です。

 大学在学中にアニメの自主制作を始め、書籍の表紙やポスター、TV番組で使われるイラスト、ロックバンドのアニメPVなどを制作。アニメコンテストや映画祭などでの受賞歴もあります。

 現在は、映像制作を手がける株式会社イルカでディレクターとしても働いています。

 自主制作したアニメ「おなら吾郎」は、ネット公開後まもなくクラウドファンディングサイトでTVアニメ化支援プロジェクトが立ち上がり、目標額を達成。今年7月からKBC九州朝日放送でシリーズ放送されることが決まりました。

「300回くらいリツイートしたい」


 話題になっているのは4月25日に投稿したツイートです。おじさんのイラストとともに書かれたメッセージは「やまない雨はないとかじゃなくて 今降ってるこの雨がもう耐えられないっつってんの」。リツイートは2万3千を超えており、共感の声が上がっています。

 「それだ、言いたいことは」
 「300回くらいリツイートしたい」
 「もう名言すぎて、あなたは神ですか?」
 「やまない雨は~とかいう気休めより傘さして差し上げろってことですね」
 「助産師さんの『陣痛で死ぬことはないから』という言葉を思い出し、こういうことだったんだと、スッキリ落ちました。」

「月曜日進化」
「月曜日進化」 出典: 谷口崇さん提供

ツイートに込めた思い


 このツイートに込めた思いについて本人に聞いたところ、「谷口ワールド」全開の回答が返ってきました。

 ――つぶやきに込めた思いを教えて下さい

 「歌手は全員、『やまない雨はない』という歌詞を1回は使ったことがあるかと思いますが、実際に自分が悩んでいるときに聴いた際、情報不足だと感じたことがきっかけです。『Aメロ:やまない雨はない』『Bメロ:それはいつやむのか』『Cメロ:どうすれば早くやむのか』『サビ:やむまでどうすばいいのか』にしてほしいです」

 ――なぜ、おじさんの画像と一緒に投稿されたのでしょうか

 「私の作品は特にみつを作品に強い影響を受けており、あまりよく覚えてはいませんが、たしか文字と一緒に絵もあったような気がしまして、描かせていただきました」

 ――「名言だ」との声も上がっています

 「学校関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ校歌にしていただきたいです」

「つかめ夢、輝け未来」
「つかめ夢、輝け未来」 出典: 谷口崇さん提供

心がけていること


 ――大学在学中にアニメの自主制作を始めたということですが、当初から現在のような作風だったのでしょうか? 

 「元々アニメを見る習慣がなかったため、最初は見よう見まねで粗削りな作風でしたが、在学中にいろいろなアニメに触れ、特にジブリ作品に強い影響を受けて、現在の作風になりました」

 ――アニメやイラストを制作する上で、心がけていることがあれば教えて下さい

 「親戚も見ている、ということを常に忘れないようにしております」

 ――自らのアニメでは、脚本・声優・歌も担当しているそうですね

 「ほとんどの作品について、一人でやっております。主に友人が少ないことに原因があると考えております」

連休の終わりを信じない
連休の終わりを信じない 出典: 谷口崇さん提供

これからについて


 ――ご自身のサイト「むっちり村」の名前の由来やコンセプトについて教えて下さい

 「『ムツゴロウ王国』の、王国じゃないのに王国と言う感じが好きだったためです」

 ――谷口さんがこれから目指すものは

 「これまで自主制作アニメを8作品作ってきましたが、8作目となる『おなら吾郎』が、今年の7月からKBC九州朝日放送にてTVアニメとしてシリーズ放送していただけることになりました。私の作品は特に押井守作品に強い影響を受けていますので、そういった感じの作品にできるよう頑張れればよいと考えております」

 ◇ ◇ ◇

 なんともつかみどころのないやりとりですが、実際にお会いして話すと、とても礼儀正しい人でした。

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