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「なぜこうなる!?」 3Dペン、90万回再生のトリックアート

「なぜこうなる!?」「不思議なペン」――。ネットに公開されたトリックアート動画が話題です。企画の担当者に動画への思いを聞きました。

3Dペンで描かれたトリックアート動画の一場面
3Dペンで描かれたトリックアート動画の一場面 出典: 伊藤忠都市開発の「CREVIA」

目次

 マンション分譲などを手がける伊藤忠都市開発(東京)が、webに公開したトリックアートの動画が話題です。3Dペンを使って立体的に描いたマンションを2次元の絵に見せる映像には、「まじか!」「なぜこうなる!?」などと驚きのコメントが寄せられています。再生回数が90万回を超えた動画に込めた思いを聞きました。

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出典: 伊藤忠都市開発の「CREVIA」

「すごい」「不思議なペン」 SNSで反響

 約1分間の動画は、紙に描かれた都市の街並みから始まります。絵にカメラが近づいていくと、実は3Dペンで描かれた立体の世界が広がります。赤や青のペンで空中に線を描き、生み出される窓や壁などの建物のパーツや人々の姿。そのままではバラバラの造形物が、最初の位置にカメラが戻ると、色彩豊かなマンションが登場する仕掛けとなっています。ツイッターでは「すごい」といった声のほか、「不思議なペン」と3Dペンに関心を持つ人が出ています。

動画では人や建物のパーツが3Dペンで次々と描かれていく
動画では人や建物のパーツが3Dペンで次々と描かれていく 出典: 伊藤忠都市開発の「CREVIA」
動画では人や建物のパーツが3Dペンで次々と描かれていく
動画では人や建物のパーツが3Dペンで次々と描かれていく 出典: 伊藤忠都市開発の「CREVIA」

理想の住まいを3Dペンで

 動画は、同社のブランド「CREVIA(クレヴィア)」のプロモーションの一環として企画されました。担当者に話を聞きました。

――今回の動画のきっかけは

 理想の住まいを考え、創造していくというチャレンジとして、3Dペンを使ったトリックアートが生まれました。空間に何でも自由にメッセージを描けるという点が、会社の姿勢とうまくはまっていると思います。

――3Dペンにも注目が集まっています。

 3Doodlerという3Dペンを使っています。ボタンを押すと、フィラメント(プラスチック樹脂)でできた芯をペン先の熱で溶かし出します。フィラメントは空気に触れると急速に冷えて固まるので、しっかりとした立体の線になります。今回は3Dペンを15本、フィラメントは1500本使っての作業でした。

制作に使った3Dペンの「3Doodler 2.0」。税別で1本13800円
制作に使った3Dペンの「3Doodler 2.0」。税別で1本13800円 出典: ナカバヤシ株式会社
3Dペンの芯となるフィラメント。25本入りで税別1500~1800円
3Dペンの芯となるフィラメント。25本入りで税別1500~1800円 出典: ナカバヤシ株式会社

3Dペン、コツつかむまでに2週間

――制作の苦労は

 まず、フィラメントで線を描くコツをつかむのが大変でした。線の太さが一定になるように手の動きなどを調整したり、斜線や曲線を描く時にはひと工夫入れたりする必要があるので、スタッフが慣れるのに2週間ぐらいかかりました。

 撮影は都内のスタジオで3日間かけて行いました。正面からは2次元の絵に見えつつ、3Dだと分かるようにするため何度もカメラテストを行い、マンションの配置などを調整しました。カメラワークも手動にこだわり、少しずつ連続で描く撮影手法にしています。撮影の様子はメイキング動画から見ることができます。

――動画の反響については

 SNSでの広告にも力を入れていましたが、想像以上の反響でした。投稿のリツイートも多く、うれしい手応えがありました。今後は、一般の方々と一緒に3Dペンを使って、アイデアを生み出す企画をしていきたいと思っています。

メイキング動画も公開 出典: 伊藤忠都市開発の「CREVIA」

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