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スチャダラパー、SEALDsと「民主主義ってなんだ!」コール

 渋谷・ハチ公前広場で18日、安保法への抗議イベントがありました。「SEALDs(シールズ)」が主催したものでしたが、そこにラップグループ「スチャダラパー」が参加。SNSを中心に大きな話題となりました。

スチャダラパーのBose=長谷川健撮影
スチャダラパーのBose=長谷川健撮影

目次

 渋谷・ハチ公前広場で18日、先の国会で成立した安全保障関連法制への抗議イベントがありました。学生団体「SEALDs(シールズ)」が主催したものでしたが、そこに元「渋谷系」のラップグループ「スチャダラパー」が参加。SNSを中心に大きな話題となりました。

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シールズ奥田さんと「民主主義ってなんだ!」

 「今、シールズに呼ばれるってイケてるじゃん。それで奥田君(シールズ中心メンバーの奥田愛基さん)に会いたくてホイホイ来ちゃいました」とステージで爆笑を誘ったスチャダラパーのBose(ボーズ)。ANI(アニ)、SHINCO(シンコ)とそろって「今夜はブギー・バック」などを生ライブで披露し、会場を盛り上げました。最後には奥田さんとともに「民主主義ってなんだ」のコールを繰り返しました。



「主流」「フツー」「コンサバなもの」への違和感

 安保法案をめぐってはこの夏、タレントや俳優、作家など著名人の発言も目立ちました。中には国会前の抗議活動で声を上げた俳優・石田純一さんのケースもあります。ただ、政治的な問題に意見をすることは「タブー」とも言われる芸能界で、こうした行動にはある種の「覚悟」がいることと思われます。スチャダラパーにとってはどうだったのでしょうか。

 Boseはその辺りのヒントとなるようなことを昨年末の朝日新聞の取材に語っていました。「主流への違和感」です。

――歌にはどこか世の中への「抗議」「批判」「反発」とかいったものが見え隠れしているように思えます。そもそものラップというものの性格によるものかもしれませんが、どうでしょうか。

「なんか結局、世の中に対する違和感というか、『自分たちってずれている』というような感じが全部のもとになってますね」

――どんな違和感でしょうか。

「自分たちが好きなものってあんまり主流じゃないということがありました。テレビに出てくるものが決まって、自分たちの好きなものじゃないんですよね。もともとラップをやり始めた時から『ラップって何すか』ってとこからやってきてますからね。結局、『世の中の人とずれてる』ってことがもとになってるんですよ。社会で起きてるいろんなことを見てても、『なんでこうじゃないんだろう』ってことが多いですよね」

スチャダラパーのBose=長谷川健撮影
スチャダラパーのBose=長谷川健撮影

――デビューして25年。そういった「違和感」をずっと抱えてきていると。

「最初は単にひねくれて、自分たちが斜に構えてるからそう思うのかなって。あえてそういう風に思い、それを強めて表現したような時期もあったんです。でも長く経ってくると、自分たちのそういう性質は全然変わらなくて。CDがいくら売れようが、結局、『ずれてる人』というのは変わんない。そこから来る違和感というのは今もあるんですよね」
「なんか主流と言われるようなこととか、コンサバティブ(保守的)なこととか、世のフツーと言われるようなこととかに対する『どうなんだろう』っていう気持ちはなくならないなあ。結局、自分自身の性質なんでしょうね」

 18日の抗議イベントでは「シールズでやってる人たちのことって好きですよ」とも語ったBose。こうも話しました。「(スチャダラパーがデビューした)25年前だったら、こういう人たちって音楽やってさ、アイドルなってるとか有名になったりしてるんだけど、その人たちが今これ(シールズ)をやってるってのが現実ですよ。こっちの方が直接的でいい」

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