IT・科学
インスタ人気、源流にアメブロ 「盛る」前提の世界観 北条かやさん
若者の間で広まるインスタグラム。フェイスブックやツイッターよりもインスタが受け入れられた理由を、ライターの北条かやさんに聞きました。
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若者の間で広まるインスタグラム。フェイスブックやツイッターよりもインスタが受け入れられた理由を、ライターの北条かやさんに聞きました。
全世界でユーザー数が4億人を超えたインスタグラム。日本でも利用者が急増しています。その源流として指摘されているのが「切り取られた日常」を投稿する芸能人ブログの存在です。ライターの北条かやさんは、キャバクラや整形手術の取材経験から、インスタ人気を「ビジュアルの支配が進んでいる現れ」と分析します。なぜ、人々はインスタにはまるのか。北条さんに聞きました。
お休みの日のちょっと豪華な朝ごはんや、ベッドの上で丸くなる猫の写真。多くの人がインスタグラムに日常の写真をアップするようになったことには、どういう背景があるか?
北条さんは「2007年ごろ、アメーバブログでママタレやモデルが、私服や料理の写真をアップしはじめたことがインスタ文化の土壌になった」と言います。芸能人がアップする「切り取られた日常」が、見ているユーザーを刺激。やがて自分も、身のまわりにある「かわいい」ものを投稿するようになったと見ています。
その後、スマホのが急速に拡大。「身近な『かわいい』を投稿する流れが一気に加速した」と北条さんは指摘します。
スマホで写真を投稿できるツールは、他にもあります。その中で、なぜインスタが広く受け入れられたのでしょう? 北条さんは「投稿も共有も直観的にできる」ところに、若者が飛びついたと考えています。
また、インスタには、顔を写さない写真が多く投稿されます。ファッション系の写真では、顔は画面から切れていたり、帽子を深くかぶっているものも少なくありません。その理由について北条さんは「見ている方は、被写体が誰なのか気にしないから」と指摘します。
投稿された写真の中に、気に入ったものがあれば気軽に「いいね」を押す。「邪念なく『いいね』を押していく。『よくないね』ボタンは絶対に生まれないのが、インスタの特徴」(北条さん)。
インスタグラムに象徴されるような、写真や動画を中心としたコミュニケーションを、北条さんは「ビジュアルの支配」と表現します。
北条さんによると、最近では、気になったことをまず文字ではなく画像で検索する人が増えているそうです。
「文字情報よりも画像で、直感的に知りたい。吸収したい。そんな若年層には、ツイッターやフェイスブックよりも、インスタが合っているのでしょう」
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