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テレビの性表現、どこまで許される? 竹山さんの深夜番組で波紋
カンニング竹山さんの深夜番組が、性的表現をめぐってBPOに問題視されました。ネット上では、「何でも規制すればいいのか」の反応も。テレビの性的表現はどこまで許されるのでしょうか。
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カンニング竹山さんの深夜番組が、性的表現をめぐってBPOに問題視されました。ネット上では、「何でも規制すればいいのか」の反応も。テレビの性的表現はどこまで許されるのでしょうか。
カンニング竹山さんの深夜番組が、性的表現をめぐって放送倫理・番組向上機構(BPO)に問題視されました。ネット上では、「何でも規制すればいいのか」「テレビが面白くなくなる」との声が相次いでいます。テレビの性的表現は、どこまで許されるのでしょうか。
お笑い芸人のカンニング竹山さんが司会をしたテレビ番組「竹山ロックンロール」。テレビ神奈川など独立局で深夜に放送されたこの番組をBPOが取りあげ、性的表現のあり方について放送局が自ら考えるよう求めました。
BPOの議事概要によると、竹山さんの番組は次のような点が問題とされました。
・過剰な性表現 「男同士で性器への直接的な行為を行っている」
・性的少数者への配慮不足 「男同士の性的行為を笑いのネタにしている」
・女性へのセクハラ 「男性の裸の映像を女性が別室で見ていて、その反応を楽しむ」
BPOでは最近、竹山さんのこの番組以外でも、性的表現をめぐって議論されています。
・アニメ「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」で、22時台の中高生が視聴してもおかしくない時間帯で、女子高生が自慰行為をするなどの性表現があった
・ゴキブリの交尾の模様をAV俳優に演じさせた
・深夜ドラマでコメディータッチのお色気番組とはいえ、地上波でアダルトビデオと見間違うような内容
・昼ドラマ「幸せの時間」で、昼間にもかかわらず性的描写が過激
BPOは、NHKと民放連によって03年に設置された第三者機関です。放送倫理検証、放送人権、青少年の3委員会で構成し、今回コメントを出したのは青少年委員会。
子どもが視聴するには問題があったり、子どもの出演者の扱いが不適切だったりした番組について、審議します。
委員長の汐見稔幸さんは著名な教育学者で、作家の川端裕人さんやノンフィクションライターの最相葉月さんらも委員です。
近年、深夜番組の議題が目立つのは、子ども部屋にもテレビがあったり、スマホが普及したりと、子どもが夜中でも簡単に番組を見られるようになったからかもしれません。
深夜番組では、性的表現はどの程度まで許されるのでしょうか。
今回、汐見委員長はコメントで「深夜であるからある程度の大胆な性的表現も許されるという規定は、実はない」と指摘しています。
民放連の放送基準では午後5時~9時に放送する番組について、とりわけ児童の視聴に十分配慮するとされていますが、だからといってそれ以外の時間帯が許容されているわけではない、あくまで制作者が慣行として基準を緩めているだけだ、というのです。
とはいえ、汐見委員長も深夜番組について「それ以外の時間帯よりも性的表現の基準を緩めて適用することすべてをダメだと考えているわけではない」とも述べています。行きすぎた内容にならないよう、基準についての議論をして欲しいとの考えです。
一方、カンニング竹山さんは、自身のツイッターで「大人に怒られるだけあって深夜番組としてはかなり面白かったです」とツイート。
ネット上でも「何でも規制すればいい精神。これだからテレビは面白くないとか言われちゃうんだよな」「こんなの怒られるに決まってる! けど最高!」と番組を擁護する反応が相次ぎました。かつてバラエティーやドラマで女性の裸が頻繁に見られた時代を懐かしみ、「ギルガメや11PMの時代は良かったなー」との反応も出ています。
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