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宮尾登美子さん死去 20年前のドラマ「藏」に井上真央さんも
作家の宮尾登美子さんが亡くなりました。88歳でした。数ある作品の中でも「藏」(くら)は、約20年前にNHKでドラマ化され、井上真央さんと檀ふみさんが親子役で出演。2人は、今年の大河「花燃ゆ」でも親子役を演じています。
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作家の宮尾登美子さんが亡くなりました。88歳でした。数ある作品の中でも「藏」(くら)は、約20年前にNHKでドラマ化され、井上真央さんと檀ふみさんが親子役で出演。2人は、今年の大河「花燃ゆ」でも親子役を演じています。
作家の宮尾登美子さんが亡くなりました。88歳でした。数ある作品の中でも「藏」(くら)は、約20年前にNHKでドラマ化され、井上真央さんと檀ふみさんが親子役で出演。2人は、今年の大河「花燃ゆ」でも親子役を演じています。
宮尾さんは1926年4月13日、高知市生まれ。43年に高等女学校を卒業後に結婚、旧満州へ渡り終戦を迎えました。高知へ引き揚げてから肺結核にかかり、療養中に作家を志します。73年、生まれ故郷を舞台にした「櫂」で太宰治賞を受賞。79年には、「一絃の琴」で直木賞を受賞しています。「天璋院篤姫」は、宮崎あおいさん主演で、NHK大河ドラマの原作となりました
「藏」は、造り酒屋の一人娘で、幼くして失明する烈の半生を描いた長編小説です。1992年から毎日新聞に連載されたのち、同社から出版されました。小説の主人公の烈は、その名の通り、ときには激しい気性で目の障害と戦い、また、少女らしいはじらいとやさしさもみせながら、たくましく生きていきます。1995年にNHKがドラマ化。烈役を松たか子さんが演じ、少女時代を演じたのが井上真央さんでした。
「藏」について、井上真央さんは「私にとって初めての本格的なお芝居であり、女優になることを決めた大切な作品。檀さんのような素敵(すてき)な女優に、そして女性になりたいと思わせていただきました」と話しています。そして、「ずっとそばで支えて見守ってくれる母親役が檀ふみさんなので本当に心強いです」とも話しています。
宮尾登美子さんが再婚して高知から東京に出てきたのは、1966年1月21日でした。当時の思い出について、こう語っています。「桜上水の6畳一間の家賃は6500円。無一文でしたから、夫婦でさっそく職探し」。婦人公論の女流新人賞を受賞した経歴が評価され、文芸出版社に就職しました。
「高知でいくら勉強してもわからなかったことが、自然と身についた。たくさんの人と知り合い、尊敬する人にも出会えた。どれだけ肥やしになったか」と振り返っています。
2008年、第56回菊池寛賞贈呈式では、こんなあいさつをしています。「もうこれで定年にしようかと思った矢先にこの賞をいただき、うれしかったです。やっぱり、賞をいただいたからには奮発して、自ら定年延長しました。決意を新たにしたところでございます」