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お金と仕事

おがにゃんさんからの取材リクエスト

電車のアナウンスでたまに入る「次は~~駅、○○○前」などの施設名って広告なの?とりあげられるには?



鉄道アナウンスの「次は~前」、もう一つの駅名を付けるには?

 地下鉄などに乗っていると駅名の後に流れる「次は~前」というアナウンス。駅名とは別の名前ということで副駅名などと呼ばれています。どうやって付けているのでしょうか?

「ナイス本社前」の副駅名称が表示された京急鶴見駅の駅看板。もう一つの駅名を付けるにはどうすれば?
「ナイス本社前」の副駅名称が表示された京急鶴見駅の駅看板。もう一つの駅名を付けるにはどうすれば? 出典: 京急電鉄提供

目次

取材リクエスト内容

大江戸線の両国駅は、電車が到着する時に「両国、江戸東京博物館前」との車内アナウンスが流れます。築地市場駅は「朝日新聞社前」、新宿西口駅は「損保ジャパン日本興亜前」。駅名の後に続くこれら副駅名(?)は、いったいどのように付けられてるのでしょうか。企業や団体は広告代などを払ってるのでしょうか。 おがにゃん

記者がお答えします!

 地下鉄などに乗っていると駅名の後に流れる「次は~前」というアナウンス。駅名とは別の名前ということで副駅名などと呼ばれています。どうやって付けているのでしょうか?

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都営大江戸線は「広告」扱い

 東京都交通局によると、アナウンスに流れる会社名などは広告として扱われます。大江戸線では1広告1年間「約103万円~約320万円」の料金でアナウンスをお願いすることができます。「六本木など人気のある駅」ほど、値段が高くなるそうです。

都営大江戸線築地市場駅の駅名看板。駅名の下に朝日新聞社前という表示がある
都営大江戸線築地市場駅の駅名看板。駅名の下に朝日新聞社前という表示がある

 京急電鉄は2013年12月、京急鶴見駅に「ナイス本社前」との副駅名称を付けました。広告主を募ったところ、駅前に本社がある不動産関連のナイス株式会社が応募しました。

「ナイス本社前」の副駅名称が表示された京急鶴見駅の駅看板=京急電鉄提供
「ナイス本社前」の副駅名称が表示された京急鶴見駅の駅看板=京急電鉄提供

鉄道会社自ら名乗る例も

 広告とは別に鉄道会社が自ら、別の駅名を名乗ることもあります。東京メトロは、副都心線の明治神宮前駅を車内放送などで「原宿」と案内しています。明治神宮前駅とJR原宿駅は最短約30メートルという近さですが、地方から来る若者に知名度があるのは圧倒的に「原宿」です。そのため東京メトロが「原宿は若者の街。JRから客を奪いたい」という狙いで、自ら副駅名を名乗ることを決めました。

外観にある特徴ある原宿駅。明治神宮駅とは目と鼻の先
外観にある特徴ある原宿駅。明治神宮駅とは目と鼻の先 出典:imasia

元々の駅名を変えるのは一苦労

 副駅名ではなく元々の駅名を変えるのは、たいへんです。山口県では、2003年に山陽新幹線の「小郡駅」が「新山口駅」に変わりました。地元から「小郡駅のままでは、どこの県にあるか分からない」との声があがっていたのが理由です。看板だけでなくシステムなどの変更も必要になるため、約4億円の費用がかかりました。山口県と地元市町などで負担して改名しました。


【動画】4億円かけて改名した「新山口駅」を走るSLやまぐち号
新山口駅に変わる前の小郡駅=2003年8月14日
新山口駅に変わる前の小郡駅=2003年8月14日

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