「変えなくてもいい」にモヤモヤ 奄美に戻り10年 酒蔵社長の思い

吉田貴文
朝日新聞デジタル企画報道部記者

別ジャンルの音楽を聴かせる六つの樽の前に立つ西平せれなさん=2024年1月25日、鹿児島県奄美市の西平酒造株式会社。提供:@amami_john

鹿児島・奄美大島で黒糖焼酎をつくる1927年創業の老舗・西平酒造。今の社長、西平せれなさん(36)はミュージシャンでもある。関東の音楽大学で学び、20代前半はライブ活動に夢中。父の病気を機に2014年、島に戻って家業を継ぎ、17年に杜氏に、21年には4代目社長に就任した。Uターンから10年目。西平さんは、奄美は課題山積の地方のお手本になれると言う。ただ、そのためには乗り換えなければいけない壁もあって……。地方で頑張る西平さんの本音を聞いた。(朝日新聞デジタル企画報道部記者・吉田貴文)

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