「ブルーベリーは目に良い」アルビノの私が喜べなかった祖父の好意

孫のため信じた「俗説」と偏見の共通項

雁屋優

弱視を伴う遺伝子疾患・アルビノ。当事者の雁屋優さんが幼い頃、祖父は実家に、ブルーベリーの木を植えたといいます。「目に良い」という俗説を信じたのですが……(画像はイメージ)

雁屋優さん(26)は、髪や目の色が薄く生まれる遺伝子疾患・アルビノの当事者です。代表的な症状である「弱視」に、家族とともに、幼少期から向き合ってきました。忘れられないのが、祖父の振るまいです。孫の回復を願い、根拠不明な「俗説」に頼ったのでした。雁屋さんは、その好意をうれしく感じつつ、素直に喜べなかったといいます。成長後に実感した、疾患にまつわる数々の偏見と、祖父が信じたものとの共通項について、つづってもらいました。

続きを読む