「〝せいさい〟よだつじゃないの?」鬼滅で割れた校閲記者の〝見解〟

「よく知られた漢字」だから起きた珍現象

ことばマガジン
朝日新聞校閲センター

「鬼滅の刃」1巻、「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」のページ。「せいさつよだつ」と読みがなが振られている=©吾峠呼世晴/集英社

「鬼滅の刃」(きめつのやいば)は、人食い鬼に家族を奪われた主人公が、鬼を倒していく物語。作中には、刺激的で、ちょっと悩ましい「ことば」が満載です。コミックス1巻に出ている「名セリフ」を巡りネット上で気になる声を見つけました。「〝せいさい〟だと思ってた……」。これは一体? 真相を調べました。(朝日新聞校閲センター記者・田辺詩織)

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