ゴミ扱いされたキャラ「アンペルマン」が、ベルリン名物になれた理由

石合 力

「アンペルマン」の信号機=ベルリン、石合力撮影

 ドイツの信号機で使われている「アンペルマン」をご存じですか? 信号機(アンペル)から名付けられた、ちょっと太めの男性です。帽子をかぶり、今にも歩き出しそうにつま先をあげる緑の「進め」。思い切り両手を広げた赤の「止まれ」。ほかの国の無機質な信号機とは違い、その愛らしい姿はとても印象的で、キャラクターを使ったグッズはベルリン名物となっています。ところが、かつては粗大ゴミとして扱われていた時期もあったそうです。いったい何があったのでしょうか。(朝日新聞ヨーロッパ総局長・石合力)

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