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フランク三浦、電話注文を中止!製造会社「世界観を変えないと…」
特許庁で「商標無効」とされたものの、知財高裁で一転して商標の有効性が認められたパロディー時計「フランク三浦」。注文が殺到しています。
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特許庁で「商標無効」とされたものの、知財高裁で一転して商標の有効性が認められたパロディー時計「フランク三浦」。注文が殺到しています。
特許庁で「商標無効」とされたものの、知財高裁で一転して商標の有効性が認められたパロディー時計「フランク三浦」。12日の勝訴判決のニュースがネットを飛び交うやいなや、製造会社には電話注文が殺到。「とても注文をさばき切れる状況にない」と会社側は事実上、電話注文を中止しました。
「フランク三浦」はスイスの高級時計「フランク・ミュラー」のパロディー商品。2012年に商標登録されましたが、ミュラー側の申し立てを受けて特許庁は昨年9月、「ミュラーへの『ただ乗り』だ」として登録を取り消しました。これに納得がいかなかった三浦側が知財高裁に提訴。12日の判決は「イメージや外見が大きく違う」と三浦側勝訴の判決を出しました。
もともと「三浦」は話題性の高い商品だっただけに、ネットでは「勝ったのかよ!」などと騒然。「フランク三浦、欲しくなった」などのコメントも相次いでいます。
こうした事態に〝悲鳴〟を挙げているのが「三浦」の製造会社「ディンクス」(大阪市天王寺区)。「昨日から電話が鳴りっぱなしです…。ただただ、びっくりするだけです」。そう話すのはディンクスの男性社長。社長によると、たまたま在庫が少ない時期に12日の判決が直撃。殺到する報道関係からの取材依頼とともに、個人や業者からの電話注文が相次ぎ、一気に在庫が底を付く事態になったと言います。
「フランク三浦は実は弊社の売り上げの1割ほどしか占めていない商品でした。それが判決以降、社員のほとんどが三浦の梱包や発送の業務に追われています。一体、弊社で何本注文を受けたのか自分でも把握できてません。電話での注文はもう受けられない状態になっていますし、ネット販売のほうでもほとんどの商品が品切れになってます」
「うれしい悲鳴」と捉えていいのでしょうか。そう社長に尋ねると「想像以上の事態にびっくりしているだけ。『仲間内でふざけて笑ってたらええわ~』と思っていままでやってたんですが、これだけ大きな話になるとそうした世界観を一変させないといけないでしょうね…。今後どんな展開をしていくか何にも決まってません」と憔悴したような話しぶりでした。
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