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2015年01月05日

ダンディ坂野の「変わらない」戦略 一発屋芸人の進化形

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衣装も体形もギャグも変わらないダンディ坂野さん=2014年12月

衣装も体形もギャグも変わらないダンディ坂野さん=2014年12月

出典: 朝日新聞


 お笑い芸人のダンディ坂野さんが、「一発屋芸人」を逆手にとった活躍を見せています。12年前、前回の未(ひつじ)年にヒットさせたギャグを今も同じ衣装、同じ体形で続けつつ、CMやテレビにも安定して露出しています。

【動画】「一発屋」をネタにした、富士急ハイランド「3.2.1発芸でカウントダウン!」のCM動画

衣装も髪形も体重も同じ

 黄色いスーツに真っ赤な蝶ネクタイ。髪形も同じ。ダンディ坂野さんは、あの頃と同じままのスタイルを今も貫いています。体重も57キロ前後をキープしています。衣装の型紙も、ほぼ同じものを使っているそうです。

2003年にブレーク

 石川県生まれのダンディ坂野さんは、93年、お笑い芸人を目指して26歳で上京しました。動機は、アイドルとの共演でした。
 ブレークしたのは2003年。マツモトキヨシのCMがきっかけでした。ジョークを言った後、「ゲッツ」と口にしながら親指と人さし指を立てた両手を前に突き出すポーズが大流行しました。

ブレークした当時のダンディ坂野さん=2003年10月

ブレークした当時のダンディ坂野さん=2003年10月

出典: 朝日新聞

着ボイスの波に乗る

 「ゲッツ」がヒットした背景には、携帯電話の存在がありました。2003年は、着信を声で知らせる「着ボイス」が流行し始めた頃でした。短いフレーズの「ゲッツ」は、このニーズにも合い、雪崩のように仕事がやってきたのです。
 ただ、もともとは響きの良さから漫談の中で「区切り」に使っていただけという存在だった「ゲッツ」。ブームは、1年ほどで終わりました。

総選挙の投票を呼びかけるイベントにも声がかったダンディ坂野さん=2003年11月

総選挙の投票を呼びかけるイベントにも声がかったダンディ坂野さん=2003年11月

出典: 朝日新聞

他のネタはやらない

 ところが、その後は「一発屋」という立ち位置での仕事が来るようになります。そのため、ダンディ坂野さんはあえて他のネタは作りませんでした。「他のネタやらないの?」と言われても、「大きなお世話」と、ひたすら「ゲッツ」にこだわり続けたのです。

出身地の石川を舞台にした「釣りバカ日誌17」にも出演したダンディ坂野さん=2006年5月

出身地の石川を舞台にした「釣りバカ日誌17」にも出演したダンディ坂野さん=2006年5月

出典: 朝日新聞

ラミレスもギャグ拝借

 その結果、「ゲッツ」は「一発屋」とは違う価値を得るようになります。象徴的なのが、プロ野球選手、アレックス・ラミレスさんです。ファンサービスとして、加藤茶さんの「カトちゃんペッ」をまねた「ラミちゃんペッ」とともに、「ゲッツ」も「採用」されたのです。
 単なる「一発屋」のギャグではなく、時代や世代を超えた存在として定着したのです。

「ゲッツ」のポーズでファンを沸かせるラミレス選手=2014年4月、高崎市の高崎城南球場

「ゲッツ」のポーズでファンを沸かせるラミレス選手=2014年4月、高崎市の高崎城南球場

出典: 朝日新聞

今年も「現状維持」

 変わらないことにこだわった結果、ここ数年はCM出演が相次ぐなど、息の長い芸人として注目されるようになりました。「一発屋」の進化形としては、「そんなの関係ねぇ!」でブレークした小島よしおさんが、たくさんの資格を取るなどして独自の路線を切り開くなど、「後輩」も生まれています。
 新年のあいさつで、ダンディ坂野さん自身のブログに「私も現状維持で頑張りますね」と書いています。今年も、「一発屋」の進化形を見せてくれそうです。


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