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ペルセウス座流星群が12日にピーク 「1時間に40個」3年ぶり好条件
三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」が12日にピークを迎えます。今年は3年ぶりの好条件で、暗いところでは1時間に40個もの流星を見ることができそうです。
8月12日の午後11時ごろ、ペルセウス座流星群がピークを迎えます。国立天文台によると、11〜13日の3夜にかけて見ごろとなり、どの日も午後9時ごろから見える流星の数が増え、夜明けごろまで観察できます。
最も多く見られるのは12日深夜〜13日未明にかけてで、街の明かりなどがない暗い空であれば、13日の夜明けごろには1時間あたり40個ほど見える可能性があると予想されています。
この3夜とも午前0時までには月が沈むため、流星群が多くなる時間帯は月明かりの影響がなく、3年ぶりの好条件だそうです。
流星研究家の佐藤幹哉さんは「ペルセウス座流星群で次に同じくらい好条件となるのは2029年の予想ですので、今年も見逃さないようにしたいです」と話しています。
流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm〜数cmほどのちりの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、光を放つ現象です。
ペルセウス座流星群は、約130年かけて太陽を回っているスイフト・タットル彗星が放出したちりの帯に地球が突っ込むことで起きます。
多くの流星が出現するため、「しぶんぎ座流星群」「ふたご座流星群」と合わせて、「三大流星群」と呼ばれています。
地上では、ペルセウス座の方向のある1点から流れ星が放射状に飛んでくるように見え、この点を「放射点」といいます。放射点が天頂に近づき、高度が高くなるほど、見られる流星の数が多くなります。
ペルセウス座流星群では宵の空では放射点は低く、夜明けになるにつれ高くなります。このため、ペルセウス座流星群では見られる流星数は夜明け前が最も多くなります。
流星は放射点から飛び出し、夜空のどこにでも現れます。夜空全体をぼんやりと眺めるといいでしょう。街灯などがない方角を見上げ、目が暗さに慣れるまで15分間は観察し続けるのがコツです。
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