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#18 withHealth

〝バイカラ〟、暗闇バイクフェス人気 リズム運動で「幸せホルモン」

chocoZAPが提案するフィットネスバイクを漕ぎながらカラオケする「バイカラ」ボックス
chocoZAPが提案するフィットネスバイクを漕ぎながらカラオケする「バイカラ」ボックス 出典: 画像提供:RIZAPグループ社

目次

カラオケをしながら、あるいはフェスのような空間で――ただフィットネスバイクを漕ぐのではなく、エンタメの要素を取り入れたバイクエクササイズの人気が高まっています。音楽に合わせてペダルを踏むような「リズム運動」は、いわゆる「幸せホルモン」による効果が報告されているもの。こうした運動で幸せを感じることには、医学的な理由もあり、運動を好きになったり、続けたりするきっかけとしても注目されています。(朝日新聞withHealth)

バイクでカラオケ=“バイカラ”

17日、手軽に運動できる「コンビニジム」をうたうchocoZAPが、フィットネスバイクを漕ぎながら同時にカラオケできる“バイカラ”のイベントを都内で開催しました。

パーソナルトレーニング大手のRIZAPグループ社がコンセプトを変えて運営するchocoZAPでは、一部店舗にカラオケを設置するなど、従来のフィットネスクラブのイメージにとらわれない展開をしています。

初心者に向けた施策が成功し、chocoZAPはサービス開始から2年で国内のフィットネスクラブの会員数トップになりました。

RIZAPグループによれば、今回のイベント『chocoZAP Yellow Box』は、そんなchocoZAPのコンセプトをアピールするためのもの。

有楽町の東京交通会館に黄色のオリジナル防音室が出現、室内にはフィットネスバイクとカラオケを設置し、実際の店舗で体験できるサービスを再現しました。

このイベントに、SNSでも「街中で自転車を漕ぎながら大声で歌っている人がいるけどまさにそれ」「何時間も帰らなそう」といった声が上がりました。
 

1万人規模の暗闇バイクフェス

今年4月には、「暗闇バイクフィットネス」として、インストラクターの指示の下、音楽に合わせてフィットネスバイクを漕ぐFEELCYCLEの大規模フェス・LUSTER(ラスター)が開催されました。

会場は幕張メッセで、1公演につき700~900人が参加。チケットは1公演1万円以上であるにもかかわらず、全11公演で約1万人を動員しました。

FEELCYCLEを運営するFEEL CONNECTION社によれば、フィットネスのリアルイベントとして単独のブランドで1万人規模を集客するのは、国内では他に例がなく、世界的にも珍しいということです。

30代女性は「運動をしにきたというよりは、音楽を体に浴びながら、ストレス発散にきたという感じ」とイベントに参加した理由を話していました。

コリオと呼ばれる腕立て伏せや腹筋のような振り付けに合わせて体を動かし、バイクを漕ぐフィットネスではありますが、音楽へのこだわりは強く、ヒット曲からコアなヒップホップやレゲエ、ハウスなどのセットリストでレッスンが行われます。

ジャスティン・ビーバー、ビヨンセなど海外ビックアーティストとのコラボも多いのが特徴で、こうした音楽を楽しむことと、フィットネスが両立しています。
 

「リズム運動」で幸せホルモン

“バイカラ”や暗闇バイクフェスが人気であることには、医学的な理由もあるようです。音楽に合わせて運動すると、いわゆる「幸せホルモン」が脳内に放出されるのです。

そのうちの一つが「セロトニン」で、脳の活動を活発にする働きや、精神を安定させて幸福感を与える働きがあります。

逆に、ストレスによりセロトニンの分泌量が低下し、働きが弱まってしまうと、物事に対するやる気や意欲が低下したり、うつや不眠症を引き起こすリスクが高まったりする他、不安が強くなったり、イライラしたりすることが知られています。

そんなセロトニンの分泌を促進するのが運動です。特に「一定のリズムで動作を繰り返す運動」=リズム運動をすると分泌量が増加するとされます。

リズム運動としては「バイクを漕ぐこと」や「ウォーキング」、「踏み台昇降」が有効と報告されています(※1)。一定のリズムで動作を繰り返せばいいので、「ガムを噛む」ことでセロトニンが増加したという報告まであります(※2)。

※1. Activation of the serotonergic system by pedaling exercise changes anterior cingulate cortex activity and improves negative emotion
※2. Prolonged rhythmic gum chewing suppresses nociceptive response via serotonergic descending inhibitory pathway in humans

幸せを感じることは、運動が苦手な人でも、運動を好きになったり、続けたりできるきっかけになるもの。音楽を取り入れたフィットネスへの注目は高まりそうです。
 

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