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#1 プラネタリウム100年

〝プラネタリウム大国〟日本、設置数は世界2位 誕生から100周年

ドイツで生まれました

満天の星や星座が楽しめるプラネタリウム
満天の星や星座が楽しめるプラネタリウム 出典: 朝日新聞社

目次

雨の日でも、曇っていても、昼でも、満天の星を見ることができるプラネタリウム。今年はそんなプラネタリウムが誕生して100年を迎える年です。国内の科学館ではイベントが開かれていたり、100周年を盛り上げようというSNSも登場したりしています。小さい頃は近所の科学館で見たことあったけど、最近はご無沙汰…という人も多いと思います。これを機に、地上にある星空を楽しんでみませんか。(朝日新聞デジタル企画報道部・小川詩織)

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1923年にドイツで試験的に公開

そもそも「プラネタリウム」というのは、惑星という意味の「プラネット」と、何かを見る場所という意味の「アリウム」という言葉が合体したもの。つまり「プラネタリウム」は「惑星を見る場所」という意味です。

プラネタリウムでは星座の投影も楽しめる
プラネタリウムでは星座の投影も楽しめる 出典: 朝日新聞社


プラネタリウムは、丸いドームのスクリーンに実際と同じような星空を投影します。このような現代のプラネタリウムは、100年前にドイツで誕生しました。

「地上に星空を展示したい」というドイツ博物館長の依頼を、カールツァイス社(ドイツ)の技術者が実現しました。

1923年10月21日、プラネタリウムの第一号機をドイツ博物館で関係者向けに試験的に公開しました。ドームに映し出された人工の星空の美しさに、当時の人はとても驚き、大きな拍手が沸き起こったといいます。

さらに改良され、1925年5月7日、ドイツ博物館にプラネタリウムが常設されました。大人気の展示となり、その後、プラネタリウムは世界中に広まりました。

ドイツで設置された最初のプラネタリウム
ドイツで設置された最初のプラネタリウム 出典: ZEISS Archives

国内でイベント 100年前の夜空を一斉投影

日本は現在、設置数がアメリカについで世界2位。大手メーカーが3社もあるプラネタリウム大国です。そこで2023年〜25年にかけて、プラネタリウム100周年を祝う記念事業が国内でも開かれます。

日本プラネタリウム協議会では、100周年記念事業実行委員会を立ち上げ、イベントを開催したり、プラネタリウムに関する情報をSNSで発信したりしています。

実行委員会の公式SNSアカウント(@1Planetarium100)では現在、プラネタリウム誕生の10月21日まで、全国の科学館やプラネタリウム施設などの写真とともにカウントダウンをしています。もしかすると、あなたの地元の施設が登場するかもしれませんよ。ぜひチェックしてみてください。

また、10月21日(土)には、全国の32のプラネタリウムのある科学館や施設をオンラインでつなぐ記念イベント「みんなで見上げよう!100年前の星空」が開かれます。施設をオンラインでつなぎ、初めてプラネタリウムに映し出された100年前の10月21日の星空をプラネタリウムで同時に投影します。

100年の歴史についての話や、ドイツ・ミュンヘンからのライブ中継もあります。

100周年記念事業実行委員長の井上毅さんは「プラネタリウムは街の中に現れた宇宙であり、誰でもすぐに行くことのできる宇宙への扉です。100周年というこの機会にプラネタリウムにより興味を持って、見に来てもらいたいです」と話しています。

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